糖尿病Q&A1000

Q.384 糖尿病は骨粗鬆症とどのような関係があるのですか?

 インスリンは血糖値を下げると同時に、骨の新陳代謝を促す骨芽細胞の働きを高める作用ももっています。また、食べ物に含まれるカルシウムが腸から吸収されるときには活性型ビタミンDが必要ですが、その活性型ビタミンDが作られる過程にもインスリンが関係しています。このようなことから、インスリンの作用が不足している状態(血糖コントロールがよくない状態)では、骨の新陳代謝が低下することがわかっています。
 そのほか、尿糖の排泄とともにカルシウムも排泄されてしまうこと、合併症の細小血管障害が骨芽細胞の働きに影響を及ぼす可能性、摂取カロリーを必要以上に減らしすぎている場合にカルシウム摂取量が不足してしまっている、などの関係が考えられています。
2006年04月27日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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03-5 そのほかの合併症のQ&A

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