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03 合併症ってなんだ? - そのほかの合併症
Q.380 なぜ骨折しやすいということだけで“病気”と診断し、治療するのでしょうか? 実際に骨折してしまった人だけに治療すればいいように思いますが…
A.  ウインタースポーツのシーズンになると、ギブスをして松葉杖をついて歩く若い人をよくみかけます。とても不自由そうですが、みなさん自分一人で行動していますし、数週間もたてば元気に回復しているようです。「骨折が治らなかった」という話はそう聞きません。
 骨粗鬆症による骨折も、このような若い人の骨折のケースと同じように治療できるのであれば、まだ骨折しておらず将来必ず骨折すると断定もできない人に治療を行うよりも、実際に骨折してしまった人だけに治療を行えばよい、という考え方も成り立ちます。
 ところが骨粗鬆症の患者さんの場合は、単に骨折の危険が高いだけでなく、骨折してしまった場合に治るまで長い時間がかかり、QOLが大きく低下してしまうことが問題なのです。さらに、転倒時に折りやすい大腿骨頸部(足の付け根の部分)の骨折ではとくに治療が長引くことが多く、治るまでベッドから離れられなくなってしまいます。動けないために骨量がさらに減ったり、筋力が弱くなってしまうために、骨折が治ったあとも以前の生活に戻るまで、長いリハビリテーションが必要になります。長引くベッド生活の間にほかの病気を患い、結局寝たきりの状態になったり、車椅子の生活になってしまう患者さんも決して少なくありません。
 このようなQOLの低下を防ぐために、骨折のリスクが高いとわかった時点(骨粗鬆症と診断された時点)から、骨を丈夫にし骨折を防ぐための治療がすすめられるのです。
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