糖尿病Q&A1000

Q.294 無痛性心筋虚血とは、なんのことですか?

 ‘無痛性’は文字どおり「痛みがない」ということです。心筋虚血の‘心筋’は心臓の筋肉のこと、‘虚血’は血液の供給量が少なくなってその部分の臓器などの働きに支障が生じることです。つまり心筋虚血とは、狭心症や心筋梗塞のことを指しています。
 狭心症や心筋梗塞の発作では胸に強い痛みが走り、すぐに助けを求めるなどの行動に移りますが、神経障害があるとその痛みをそれほど強く感じないことがあり、これを無痛性心筋虚血といいます。救急治療が必要な危険な状態なのに、痛みを感じないために受診が遅れてしまうこともありますから、ふだん自覚症状はなくても定期的に通院し、心臓の状態をよく知っておくようにしましょう。
2006年04月25日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

Copyright ©1996-2024 soshinsha. 掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
治療や療養についてかかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。

03-3 神経障害のQ&A

このページの
TOPへ ▲