糖尿病の用語辞典


リポ蛋白
 脂肪は水に溶けないので、血液中では蛋白質に包まれて存在しています。それをリポ蛋白といいます。血液中のコレステロールや中性脂肪などはリポ蛋白の中にあります。超低比重リポ蛋白(VLDL)、低比重リポ蛋白(LDL)、高比重リポ蛋白(HDL)などに分かれています。

リポ蛋白リパーゼ
 体内の脂質の流れ「脂質代謝」にかかわる酵素で、リポ蛋白の中の中性脂肪を分解するのがおもな役割です。リポ蛋白リパーゼはインスリンの作用によって活性化されるので、血糖値が高い状態ではあまり活性化されません。そのため中性脂肪値が高くなったり、“善玉”のHDL-コレステロールが減ったりします。

緑内障
 目の病気の一種です。眼圧が高くなること(高眼圧)などのために、網膜で受けとった光の情報を脳へ伝える視神経が集まっている「視神経乳頭」と呼ばれる部分が障害され、視野が欠けます。進行とともに(ときに発作的に)、視野が狭まり失明します。糖尿病では網膜症から発生した新生血管の影響で、眼房水(眼球内の水分)の流れ口が閉まって高眼圧になる「血管新生緑内障」というタイプの緑内障が起きることがあります。通常の緑内障よりも治療が難しいタイプの緑内障です。

リンゴ型肥満 上半身肥満

[監修] 後藤 由夫 先生 (東北大学名誉教授)

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

Copyright ©1996-2024 soshinsha. 掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
治療や療養についてかかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。

このページの
TOPへ ▲