国際糖尿病支援基金 トップページへ メールマガジン無料登録

2022年南米エクアドル「FUVIDA」糖尿病キャンプレポート(2)

23.jpg

 南米エクアドルで小児糖尿病患者さんを支援するFundacion Vivir con Diabetes(FUVIDA)(代表:アラセリー・バスルト・カルデロン氏)では、2022年7月23日から25日かけて「糖尿病サマーキャンプ(DULUCES AMIGOS)」を開催しました。

 国際糖尿病支援基金は、この活動の趣旨に賛同し、2008年より南米エクアドルのFUVIDAを支援しています。



17.jpg


Fundacion Vivir Con Diabetes代表
president.Aracely Basurto Calderon
アラセリー バスルト カルデロン




 7月23日の早朝6:30に出発し、キャンプ地であるマチャリージャ国立公園にはお昼前に到着しました。
マチャリージャ国立公園はザトウクジラ等の生息地として有名な場所で美しい海岸に隣接し、緑も多く自然豊かな場所として知られています。参加した1型糖尿病の子供達の心を開放し、絆を深める為には最も適した場所としてこの地を選びました。

 今回の糖尿病サマーキャンプに協力いただいた国内外の糖尿病専門医、栄養士、ボランティアの方々をここに紹介します。
▪️内分泌専門医(小児科医)
メキシコのカルロス・アンティジョン医師
▪️医師
ジレイカ・エリアス医師、ジュディス・ブルゴス医師・ホルゲル・ルゲル医師、ジオコンダ・ロメロ医師、カリナ・アルテアガ医師、エスミルナ・ムットレ医師
▪️栄養士(栄養指導)
コスタリカのアリソン・モラレス氏
▪️運営管理担当(物資調達等)
アンドレア・カブレラさん、フェルナンダ・アバラドさん
▪️ボランティアの方々
カミラ・ロサノさん、カレン・ゴンサレスさん、アルフレッド・ロブレスさん、ダンナ・ブルゴスさん

 参加した子供達は約6〜8人毎に5つのグループに分けられ、グループ毎に色分けをしました。それぞれのグループには医師、1型糖尿病患者の指導者が付き添い、子供達はインスリン注射や血糖コントロールの方法、運動の重要性や、それぞれに合った的確な食事方法など日常生活に重要な多くの事を学ぶことが出来ました。

21.jpg

 今回のサマーキャンプの目的のひとつとして、子供たちが急激な低血糖状態に陥らないために血糖管理について、学びました。また、食物に含まれる"炭水化物"が血糖値にどの様な影響をもたらすのか、摂取量の調整や計量方法が詳しく説明されました。アルコールや危険薬物についてもが体にどのような悪影響をもたらすのかということも説明を受けました。参加した12歳以上の子供達は、その時の血糖の状態や、炭水化物の摂取の仕方によって低血糖又は高血糖状態に変動する事や、自分自身で血糖値の安定を得ることを習得し、理解することが出来ました。

15.jpg

キャンプ場での活動報告
 医師、ボランティアの方々が計画していた様々なアクティビティーが実現することが出来、子供達と共に大きな喜びと達成感を得ることが出来ました。特に、カルロス・アンティジョン医師、栄養士のアリソン・モラレス氏による栄養指導は参加者達が生活する上で貴重な知識となり大きな支えとなりました。

 キャンプでの食事やおやつは、栄養士による経験豊富な知識により1型糖尿病患者の子供達のそれぞれの今の状態、血糖の変動に合った料理が提供されました。
それぞれに合った血糖コントロールの変動や、運動の重要性、炭水化物の摂取・計量方法等全てを学んだ後、みんなで海辺へ散歩に出かけました。その後の血糖測定で子供達の血糖値は下がり、安定した状態でした。しかしながら血糖値を安定した状態を保つ為の指導は続けられていました。参加者の中には思春期を迎え、ニキビを気にするような子供もいました。彼らには食用でも使われている植物を用いた"薬草風呂"を勧め彼らにとってニキビを軽減し皮膚を清潔に保つ為の知識ともなりました。シャンプーについては各々用意してきた物を使う様指導しています。

16.jpg

18.jpg  月が輝く頃には、私の長女で運営スタッフでもあるアンドレアの(30歳)誕生日会が、友人のプエルト・ロペスさんの提案によりひらかれました。トルティージャや美味しいフローズンジュースが用意され、参加した子供達と共にダンスや音楽を楽しみながらとても健康的に過ごすことが出来ました。参加者全員にとって、絆が深まり喜びに満ちた思い出深い夜となりました。

■「FUVIDA」が誕生したきっかけ 〜アンドレアの物語〜
https://dm-net.co.jp/idaf/act/update/fuvida.php

 糖尿病の治療にはインスリンなどの投薬が不可欠です。そしてまた、糖尿病領域に携わる医療従事者は、糖尿病患者とその家族への教育が重要と考えています。
今後も、我々FUVIDAの活動の継続とエクアドルの糖尿病患者とその家族のために、国外からの支援や国際的な活動団体の支援が必要と感じています。

翻訳協力:永吉 早苗 様

●関連サイト
2022年南米エクアドル「FUVIDA」糖尿病キャンプレポート(1)
Fundacion Vivir con Diabetes(FUVIDA)(エクアドル)
国際糖尿病支援基金


 FUVIDAの糖尿病サマーキャンプ活動にご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口
※通信欄へ「FUVIDA支援」とお書き頂きますようお願い致します。

2022年10月
国際糖尿病支援基金
  • これまでに寄せられた寄付金
    2,012万9,888円 
  • これまでに実行した支援金
    1,951万7,033円 

(2024年12月現在)

国際糖尿病支援基金とは
国際糖尿病支援基金の活動
English
最近の情報

国際糖尿病支援基金が支援する団体
  Insulin for Life
    (IFL:オーストラリア)の活動


  DreamTrust(インド)の活動
  Fundacion Vivir con Diabetes
    (FUVIDA:エクアドル)の活動


  Diabetes Kenya Lifeline
    (JAMBO!:ケニア)の活動

わが友、糖尿病