2023年ドリームトラスト(インド)からの近況報告
国際糖尿病支援基金のパートナーであるインドのドリームトラストより、11月14日の国際糖尿病デーのイベントが開かれたとお便りがきました。
一昨年まではコロナ渦の影響で、人の移動や物資の運搬が制限され、現地の糖尿病の子供たちは通院もインスリンの入手も難しくなり、通学もできないため自宅でのリモート授業で凌いでいた時期が続きました。
この間、毎年ドリームトラストが開催していた「世界糖尿病デー」のイベントは中止となりましたが、2023年は様々なイベントが開催され、皆が盛り上がり、コロナ以前に完全に回復したと確信しています。
2023年はドリームトラスト創始者であるシャラッド・ペンデセイ先生がご逝去されるという大変悲しい出来事もありましたが、「患者自身による患者のためのイベント」を実現できたことで、シャラッド先生も天国で喜んでくださっていることと思います。日本でも糖尿病の治療にあたって、「主治医は自分自身」と言われます。
1型糖尿病の子どもたちの現実の苦労を理解する:家庭訪問でより深い視点を
ドリーム・トラスト・チームとアンナ・ウーリッヒさんたちは、ドリーム・トラストに登録されている1型糖尿病の子どもたちの家庭を訪問しました。家庭訪問は、子どもたちが直面する日常の困難について、理解を深めるための非常に重要な機会となりました。家庭訪問を通じて、投薬管理、健康的な食材の入手を含めた健康的な食事が可能か、家庭での生活環境、生活習慣の調整および精神的支援などが必要とされていることを知ることができるのです。
世界糖尿病デーの開催
11月14日の世界糖尿病デーを祝うために1型糖尿病の子供たちが集まりました。会場は精神で満ち溢れている状態でした。本イベントは、ドリーム・トラストの創設者である故シャラド・ペンゼイ博士を追悼して開催されました。
本イベントの目玉は「1型糖尿病患者による、1型糖尿病患者のための」プログラムで、
司会は、いずれも幼少期から1型糖尿病を患い、毎回参加しているアディティヤさんとアイスワリヤさんです。彼らは現在、それぞれ技師と開業弁護士としてキャリアを積んでいます。
写真及び動画撮影を、13年間1型糖尿病を患っているシュバムさんが担当しました。
本プログラムの主賓はオーストリアから来たアンナ・ウーリッヒさんでした、彼女自身も過去40年間1型糖尿病を患っています。ドリーム・トラストとの関わりは20年になります。
本プログラムは、ドイツから来たロゴフスキー夫人の惜しみない出資によるものでした。子どもたちや10代後半の若者がソロ・ダンスを披露した後、ファッション・ショーを行い、瞬く間に会場が盛り上がりました。本プログラムに、150人の子どもたちとその家族が参加しました。
翻訳協力:渡邊岳様
【English】
Understanding the Real-life Struggles of Type 1 Diabetes children: Home Visits for a Deeper Perspective*
* World Diabetes Day Celebration By the Type 1 Diabetics For Type 1 Diabetics:* "I have Type 1 Diabetes (T1D),but I am Unstoppable."
日本の国際糖尿病支援基金からのご支援のおかげで、今年も現地インドの糖尿病の子供たちが糖尿病の治療を受けることができました。来年も変わらぬご支援をよろしくお願いします。日本の皆様の健康とご多幸をお祈り申し上げます。
関連サイト
The Dream Trust team and Ms. Anna Uhlich along with her team visited homes of T1D children enrolled with Dream Trust. Home visits offer an invaluable opportunity and deeper insights into the daily challenges that these children face. During these visits, we look at factors like medication management, access to healthy food, living conditions at home, lifestyle adjustments, and emotional support.
This spirit was resounding when children with Type 1 Diabetes got together to celebrate World Diabetes Day, which falls on 14th November. The event was organized in memory of the late Dr. Sharad Pendsey, Founder, Dream Trust.
The highlight of the gathering was that it was **"By the Type 1 Diabetics, For the Type 1 Diabetics".
The programme comperes were Aditya and Aiswarya, both having Type 1 Diabetes since childhood and now pursuing their career as engineer and practicing lawyer.
The photography coverage was led by Shubham, a Type 1 Diabetic for 13years.
The Chief Guest for the evening was Ms. Anna Uhlich from Austria, herself a T1D for the past 40 years. She has been associated with Dream Trust for 20 years.
The programme was generously sponsored by Mrs. Rogowski from Germany. *Children , young adults performed solo dances, followed by a fashion show, which was an instant hit. The programme was attended by 150 children and their families.
~Merry Christmas & Happy New Year!~
2022年 国際糖尿病支援基金が支援するドリームトラストの患者さんの近況について
ドリームトラスト(インド)
国際糖尿病支援基金
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