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2024年国際糖尿病支援基金・年次報告書


国際糖尿病支援基金・年次報告書
(2024年1月1日〜2024年12月31日)
◎はじめに

 「国際糖尿病支援基金」は、途上国における糖尿病患者さんの恵まれない現状を日本の患者さんや医療スタッフに知っていただくこととともに、そのような患者さんを支援することを目的に2001年に発足し、設立から23年目を迎えました。

 2024年も当基金の活動に多くの方々から関心を寄せていただき、ご寄付をいただきましたことを心から御礼申し上げます。皆様の善意と熱意に支えられ、経済的な理由で治療を受けることが困難な糖尿病患者さんを支援することができました。

 この間、個人・団体からは17件の寄付がよせられ、新たに58万4,723円の基金が集まりました。毎年、定期的にご寄付を頂いている方もおり、基金発足以来の寄付金累計は2,014万4,888円になります。
 一方、当期間中に、途上国の糖尿病患者さん支援のため60万7,704円(送金手数料を含む)を送金し、実際の支援活動に活用させていただきました。基金発足以来の支援金の合計は2,002万4,737円となりました。
 皆様からのご支援は、現地では大きな価値を有し、多くの糖尿病の患者さんの命が救われ、大変喜ばれております。

 当基金の主な支援先は、下記の通りです。

 

  • オーストラリアで途上国の糖尿病患者さんを支援する「INSULIN FOR LIFE Groval(IFL))」(創設者:Ron Raab氏、代表:Alicia Jenkins医師)
  • インドで糖尿病の子どもや女性を支援する「Dream Trust」(代表:Sunket Pendsey医師)

 2024年は、前年から続く円安の状態が変わらず、今後の支援活動を継続するためにも検討が必要と考えています。また世界情勢が変化していく中、日本が置かれた立ち位置の中で支援先から当基金へ様々な対応を求められており、今まで以上に期待感が高まってきております。
2025年は南米エクアドルのFUVIDAへの支援を再開することも予定しています。

 当基金では、今後も途上国の糖尿病患者さんの実情をご紹介し、困難な状態におかれた仲間を少しでも手助けできればと、着実に活動を続けていきたいと考えております。
 随時公開されるレポートは、糖尿病ネットワークの「最近の関連情報」コーナーをご覧ください。

 2024年は、当基金が発足して24年になります。これまでご協力いただきました皆様に改めてお礼を申し上げますとともに、今後も日本とは比較にならないほど劣悪な医療状況におかれた糖尿病患者さんのために、引き続きご支援いただきますようお願い申し上げます。
 ありがとうございました。



◎2024年の支援活動

支援は、以下の2つの団体を通じて行いました。

  1. IFL(INSULIN FOR LIFE Groval)所在地:オーストラリア

  2.  コロナ渦以前の状況に戻り移動制限が盛んになる中、インスリンフォーライフの運営担当ニール・ドナラン氏が来日しました。
     来日にあたり、同氏による活動報告に加え、支援国の状況、今後の活動計画を含め、情報交換の貴重な機会となりました。
    また、2003年よりIFLが支援しているフィリピンの糖尿病キャンプ、検査プログラムなどへ支援を行いました。

    ■2024年フィリピン・ドゥマゲテ市(ネグロス島)の支援活動について(IFLレポート)
    https://dm-net.co.jp/idaf/act/update/2024ifl.php
    ■2024年フィリピン・セブ市の支援活動について(IFLレポート)
    https://dm-net.co.jp/idaf/act/update/2024ifl-1.php
    ■2024年フィリピンネグロス島の糖尿病キャンプに参加して(IFLレポート)
    https://dm-net.co.jp/idaf/act/update/2024ifl-2.php

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    支援金合計:10万円※ニール氏が来日時に現金にて寄付
    送金回数:1回

    Insulin for Life Groval(IFL)オーストラリア
    http://www.insulinforlife.org/



  3. ドリームトラスト 所在地:インド

     創設者の遺志を継いだ、サンケット・ペンデセイ医師による新体制の下、患者主体の活動を目指して活動が続いています。不定期ながらインドのから送られてくる「お便り」では、日本では知られていないインドの文化や習慣を知る良い機会となります。

     ドリームトラストへの支援は、例年通り包括的な支援と、特定の糖尿病の患者さんを継続的に支援するスポンサー制度の2つの方法で支援を行いました。

    スポンサー制度には2023年現在、当基金からの援助により13名の方々によりご協力いただいており、13名の1型糖尿病患者さんが継続して医療支援を受けております。スポンサー費用は主に患者さんのインスリンや診察費、通院にかかる旅費等に使われております。
     ドリームトラストからは、年1回、各スポンサーが支援している糖尿病患者さんのレポートが届き、子供さんの成長ぶりなど現況を知ることができます。

    p>  ドリームトラストの支援を受けている1型糖尿病患者のヴァンシカ・トタデの手書きの詩とカードをご紹介します。ヴァンシカは現在、中学2年生です。

    信ずるとき

    奇跡が起き、夢が本当に実現するために、毎日が始まるのだと、信じて。
    雲間で天使が踊り、空には不思議な星屑、月には人間の英知が見えると信じて。
    それは心を育むことであり、純真な子供の目であり、年齢を重ねた手の美しさであり、これらを通して我々は愛というものを学び、それらは価値あることと信じて。
    自分の中にある強さや勇気に気付き、奮い立たせ、それを繰り返していくことを信じて。
    決して一人ではないと気付くこと、命は授かりものであり、大切にする時であると信じて。
    驚くほど素晴らしい未来が待っていること、全ての望みも夢も手が届くと信じて。

    信じてさえいれば

    実際には、自分が抱えている問題を話すことが怖いかも。私が糖尿病であることを友人に話すと、私から離れて行ってしまい、お昼も一緒に食べてくれなくなって、なぜ、そんな態度をとるの?って悲しくなってしまうかもしれないから。
      でも私は独りぼっちと感じることはないし、友達に糖尿病のことを話したら、仲間外れにされることも無いし。実際に話してみたら、上手くいった。一緒にお昼も食べてくれる、本当に仲の良い友達が2人できたし。理科で糖尿病について学ぶ時間もあって、先生が私を指して応えさせたとき、自信を持って、みんなに糖尿病について教えてあげたのよ。誇らしく思えたわ。

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    「国際糖尿病支援基金」が支援をしているドリームトラストの1型糖尿病患者さん
    http://www.dm-net.co.jp/idaf/sponsoring.php#dt

    ■2024年ドリームトラスト(インド)からの近況報告
    https://dm-net.co.jp/idaf/act/update/2024.php

    支援金合計:50万4,704円(送金手数料を含む)
    送金回数:1回


    ドリームトラスト(インド)
    http://www.dreamtrust.org/


◎2024年の募金状況

期間中の寄付件数:17件
集まった寄付金の合計:58万4,723円

2024年の収支
2023年12月31日繰越金:14万3,132円
2024年内収入(寄付金合計):58万4,723円
同上 支出(支援金+送金手数料):60万7,774円
2024年12月31日現在 保有資金:12万151円

2025年2月
国際糖尿病支援基金 事務局

2025年02月
国際糖尿病支援基金
  • これまでに寄せられた寄付金
    2,018万4,538円 
  • これまでに実行した支援金
    2,002万4,737円 

(2025年03月現在)

国際糖尿病支援基金とは
国際糖尿病支援基金の活動
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最近の情報

国際糖尿病支援基金が支援する団体
  Insulin for Life
    (IFL:オーストラリア)の活動


  DreamTrust(インド)の活動
  Fundacion Vivir con Diabetes
    (FUVIDA:エクアドル)の活動


  Diabetes Kenya Lifeline
    (JAMBO!:ケニア)の活動

わが友、糖尿病