2024年フィリピン・セブ市の支援活動について(IFLレポート)
途上国の糖尿病患者さんを支援するインスリン・フォー・ライフ(IFL)オーストラリアより、近況報告が届きました。
国際糖尿病支援基金はこの活動に賛同し、インスリン・フォー・ライフ(IFL)の活動を支援をしています。
インスリン・フォー・ライフ(IFL)オーストラリアのスタッフであるジュビー・ホラスカは2024年7月6日にフィリピン・セブ市を訪問し、IFL主催の糖尿病の血液検査、ならびにインスリン配布プログラムを実施しました。
フィリピン共和国出身のジュビーは看護師の資格があり、現在はオーストラリア・ビクトリア州に住んでいます。IFLオーストラリアの運営に携わり、現地の医療従事者や友人等を通じて情報交換を行いフィリピンの糖尿病患者さんへの支援活動を担当しています。
検査プログラムに関わる備品やインスリンはIFLオーストラリアが提供し、ジュビーの手によってセブ市まで運びました。小児がん患者とその介護者のための支援団体「Kythe」の集会に参加し、介護者22人を検査しました。うち2人が随時血糖15mmol/l(約270mg/dl)以上でしたが、その場に医師がいなかったため、Kytheと連絡を取りあっている看護師が、後日、現地で追跡調査をすることになりました。高血糖を示した2人に対して、血糖値を下げるために水を飲んだり、散歩をするように指導しました。その後、再検査したところ血糖値は下がったものの正常範囲には入りませんでした。
フィリピン教育省長官であるオーヴィル氏と面会し、900本の測定チップと3個の血糖測定器を寄付しました。これらは学校で血糖測定用として使用するために職員へ配布される予定です。 また、オーヴィル教育省長官とフレンド・ジン氏が協力し、2026年1月にセブ市で糖尿病患者さんへの行政指導計画についてIFLへ非公式の要請がありました。
現地の糖尿病専門医でIFLが長年支援を行っているマリアン・デノポール医師と再会し、インスリンと測定チップを寄付しました。デノポール医師自身も健康上の問題を抱えていますが、それでも診療時間を減らして週2~3回の診療を行っています。デノポール医師はインスリンを他の糖尿病内科に配布し、患者に提供していますが誤使用や転売を防ぐためにインスリンを受け取る条件として医療従事者による事前審査を必須としています。
デノポール医師の診療所(向かって左から、) ジュダリンさん、デノポール医師、およびジュビーさん
ジュビーさんとルーサー君、 セレブレーション・オブ・オーガナイザーのシャオ看護師とオーヴィル長官
ルーサー君は代表してIFLから感謝状を受け取ったことを、大変嬉しく誇りに思っています。
翻訳協力:渡邊 岳 様
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