1型糖尿病とともに生きる―フィリピンの エラさんの決意―

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 オーストラリアのインスリン・フォー・ライフ(IFL)では、フィリピン共和国の糖尿病患者さんへの支援活動を行っています。
 今回は、現地で1型糖尿病とともに生きる若者、エラ・イラシエリ・V・テヴェスさんから寄せられたストーリーをご紹介します。

 国際糖尿病支援基金はこの活動に賛同し、インスリン・フォー・ライフ(IFL)を通じて、2013年よりフィリピンの糖尿病患者さんを支援をしています。

 私の名前は エラ・イラシエリ・V・テヴェスです。
現在19歳でドゥマゲティー市出身の医療技師学校の学生です。18歳で1型糖尿病を発症し、日々、1型糖尿病と共に生きています。

 子供の頃から医療関連の仕事に憧れ、医師や看護師、検査技士に尊敬を抱き、いつか自分も白衣をまとい、病気に苦しむ人の力になりたい。ーそれが私の夢でした。
 しかし、人生で一番多感で希望に満ちたときに「糖尿病」と診断され、思いもよらない現実に直面することになりました。私自身が治療を受け、医療スタッフたちのお世話になる立場になってしまったのです。

 病院のベッドで、「あなたの身体ではインスリンを作ることはできない。」と医師から告げられた瞬間を今でも鮮明に覚えています。まるで人生の宣告を受けたようにも感じ、混乱と恐怖心、不信感を抱きました。ほかの人たちにとって世界は回り続けているのに、私だけ世界が止まってしまったとさえ感じたのです。

 1日数回インスリンを注射し、血糖値を測り続け、前触れもなくやってくる低血糖や高血糖の症状に注意し続けなければなりません。人前で血糖値を測っていると、ジロジロ見られたり尋ねられたりして、恥ずかしく思うことが多々ありました。自身の健康を維持することと勉強を両立しなければならないことは、別の意味で大変なことでした。

 それでも、私を支えているのは両親の存在です。両親には心から感謝しており、深い愛情と献身的な支えが心の拠り所となっています。

 一方で、日々直面している問題が、医療費の負担です。インスリンや血糖測定など毎月の費用は家族に重くのしかかります。「次のインスリンを確保できるだろうか」という不安が、何よりも大きな悩みになることもあります。1型糖尿病と共に生きることは、身体的に痛みを伴うだけではなく、言葉に表すことができない苦しみで心が折れそうになることも少なくありません。

 IFLからの支援のおかげで、私はインスリンや血糖測定器などを定期的に受け取り、治療を続けることができています。フィリピンではインスリンが高額なため、治療を続けられず命を落としてしまう人も少なくありません。 この支援は、私の命を守るために欠かせないものです。

 心配事や困難なことがあっても、私の決意も夢も揺らぐことはありません。
1型糖尿病と共に生きていくということは、単に「生き延びる」ことではなく、毎日を必死に生き抜くこと。その中で、忍耐と立ち直る力を身につけてきました。
私は世界の人たちに知って欲しいのです。

「人生がどんなに耐え難く感じられても、それでも戦う価値がある。私の身体は弱くても、心は強い」

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