会長からのメッセージ
国際糖尿病支援基金会長 森田 繰織1 型糖尿病患者(15歳発症)
私は15歳の時に糖尿病を発症し、現在まで、糖尿病とともに生きることによる悩みや苦しみ、また理不尽さを経験してまいりました。多かれ少なかれ誰もが似たような経験をするとことと思いますが、私の救いは旅行が好きなことでした。 インスリンを打ちながらこれまで多くの国々を旅し、さまざまな国の糖尿病患者と接するうちに、世の中には同じ糖尿病患者でありながら、病気に対する知識も無く、治療を受けることも出来ず、悲惨な人生をおくる人がいかに多くいることかと、驚きとともに悲しい気持ちにさせられました。それにひきかえ、日本に生まれた自分自身がいかに恵まれた医療を受けていることかと、今までの悩みも贅沢な物のように思えてきました。 その後、このような同じ糖尿病に苦しむ人たちに対し何か出来ることはないだろうか考えていたところ、オーストラリアのRon Raabさんが、開発途上国の恵まれない糖尿病患者にインスリンや血糖測定機などを送る支援活動(INSULIN FOR LIFE)を行っていることを知りました。また、その縁で、インドで1型糖尿病の子供たちをサポートしているDream Trustの活動も知りました。早速連絡をとり、私なりの協力を続けてまいりましたが、仕事を続けながら個人で出来ることには限界があります。 そこで、途上国の糖尿病事情を紹介することにより、一人でも多くの糖尿病患者が同じ病気の友として、助け合う仕組みを作れないかと考え、この基金を設立することにしました。 この基金のことを知った人が一人でも私と同じような気持になり、行動する仲間になってくれることを祈っています。 私たちの小さな一歩が、世界のどこかで糖尿病の患者さんの命を助け、人生を豊かにすることに役立ちます。是非一緒にこの基金の活動に参加して頂けるようお願いいたします。
2002年01月
IFLからのメッセージ
INSULIN FOR LIFE INC. president Ron Raab1型糖尿病患者(6歳発症)オーストラリア在住
・vice-president, International Diabetes Federation (2000-2006)
・Member, of the International Diabetes Federation Insulin Task Force
・Member,Declaration of the Americas Diabetes Medical and Scientific Consultative Group
国際糖尿病支援基金の設立のお知らせを聞き、大変うれしく勇気づけられる思いです。同じ糖尿病に悩む日本の患者さんや医療スタッフの方が、私どもINSULIN FOR LIFEの活動に関心を持ち、また途上国の糖尿病患者さんたちのおかれた過酷な状態に目を向けて頂くことにより、さらに多くの糖尿病の患者さんの命が救えるものと期待をしております。 今日、先進国といわれる国々においては、適切な医療を受けていれば糖尿病は十分にコントロールできる病気ですが、アジアやアフリカ、中南米や東欧などの途上国といわれる一部の国において、経済的な理由から十分な医療を受けることが出来ない人にとっては、今でも糖尿病は命に関わる病気です。また、糖尿病を発症した人の人生は悲惨なものになっていきます。私どもは、豊かな国の人々の善意に支えられ、このような恵まれない地域の糖尿病の患者さんにインスリンや血糖測定機などの医療資材を提供する運動を長年行ってまいりました。詳しくは私どものホームページをご覧頂きたいと思います。
2008年6月9日、オーストラリア政府より人道的な活動の功績が認められ、IFLに勲章が授与されました。(左:ビクトリア州総督、右:ロン・ラーブ氏)
2009年09月
基金の目的
- 経済的に恵まれない途上国の糖尿病患者に、インスリンおよび糖尿病療養に必要な資材を提供しているINSULIN FOR LIFEや、インドで1型糖尿病の子供たちをサポートしているDream Trustなど、途上国の糖尿病患者のために活動する団体を支援するとともに、糖尿病患者を資金面・ボランティアなどで援助する。
- 途上国をはじめとした世界の糖尿病事情を、日本の糖尿病患者、糖尿病医療スタッフ、その他こ の問題に関心を持つ人に広く紹介することにより、糖尿病に関わる人たちの相互理解、支援活動につなげていく。
2011年07月
基金の概要
基金の名称:この基金は「国際糖尿病支援基金」という。英文名:The International Diabetes Aid Fund(Japan)
基金の目的
- 経済的に恵まれない途上国の糖尿病患者に、インスリンおよび糖尿病療養に必要な資材を提供しているINSULIN FOR LIFEや、インドで1型糖尿病の子供たちをサポートしているDream Trustなど、途上国の糖尿病患者のために活動する団体を支援するとともに、糖尿病患者を資金面・ボランティアなどで援助する。
- 途上国をはじめとした世界の糖尿病事情を、日本の糖尿病患者、糖尿病医療スタッフ、その他この問題に関心を持つ人に広く紹介することにより、糖尿病に関わる人たちの相互理解、支援活動につなげていく。
(2012年4月現在の支援先:Insulin For Life(オーストラリア)、ドリームトラスト(インド)、 Fundacion Aprendar Vivir con Diabetes(FUVIDA)(エクアドル)、Kenya Lifeline(JUMBO!)(ケニア))
- 基金の運営:
基金の運営は運営委員会によって行う。
運営委員は5名以下とし、そのうち1名を運営委員長(会長)、1名を事務局長とする。
運営委員は、運営委員長、事務局長の協議により選任する。
運営委員の任期は特に定めない。 - 募 金:
基金は、設立時の設立基金を基に、寄付および「糖尿病ネットワーク」などを利用した募金によって運営する。当基金の目的に賛同してくれる人を登録し、寄付および募金活動などへの協力を依頼する。 - 報 告:
募金の状況、基金からの支出・使途などについては、「糖尿病ネットワーク」にて随時公表する。
会計年度が終了後、該当年度の活動内容、収支等を速やかに「糖尿病ネットワーク」にて公表する。 - 会計年度:
当基金の会計年度は、1月1日から12月31日迄とする。 - 主催・事務局:
「国際糖尿病支援基金」の主催者は糖尿病ネットワーク((株)創新社)とし、事務局は(株)創新社内に置く。
東京都港区西新橋2-8-11 Tel.03-5521-2881 Fax.03-5521-2883
基金は2001年12月21日に設立する。
基金の解消
運営委員会において、基金の解消が合意され場合、当基金は解散する。その場合、基金の資産は総て基金の目的に添った方法で解散までに使い切ることとする。
2011年07月
事務局(お問合せ先)
株式会社創新社内 国際糖尿病支援基金 担当係〒105-0003 東京都港区西新橋2-8-11 Tel.03-5521-2881 Fax.03-5521-2883
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※国際糖尿病支援基金(IDAF)についてとお問い合わせ内容をご記入ください。
2011年07月