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2006年12月25日

EASD、JDRF、ノボ ノルディスク、糖尿病研究プログラムで提携

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 欧州糖尿病学会(EASD)、国際若年性糖尿病財団(JDRF)、ノボ ノルディスク社は12日、欧州における糖尿病研究を促進するために、新たに2つのプログラムを始めると発表した。欧州における糖尿病研究に対して、今後3年間で3者から計360万ユーロ(約5億6,000万円*)が拠出される。

 1型糖尿病に焦点をあてたプログラムでは、糖尿病の治癒の方法を見出すことを目的としたプロジェクトを含め、幅広い研究に助成金を提供する予定。また、2型糖尿病に焦点をあてたプログラムは、特に肥満と2型糖尿病の関係に焦点をあて、青少年の糖尿病についての研究を支援する予定で、EASDとノボ ノルディスクの2者が資金を拠出する。

 JDRFの研究担当エグゼクティブ バイス プレジデントであるリチャード インセル博士は「欧州では1型糖尿病に関する非常に先進的な研究がいくつか進んでいます。今回の提携はそういった研究を活性化させることになるでしょう。私たちはこの提携によってこれらの研究の進行を加速させたいと考えています」と述べている。

 ノボ ノルディスクは、今回、学会と基金が提携する唯一の企業として、1型糖尿病、2型糖尿病両方のプログラムに寄与する。同社は「糖尿病を克服するためにはまだまだ乗り越えなければいけない多くの障壁がありますが、今回の提携のもと行われる研究事業がその壁のいくつかを取り除いてくれると確信しています」というコメントを公表している。

* 編集部注、2006年12月現在

欧州糖尿病学会(EASD: The European Association for the study of Diabetes)
 1965年に設立され、糖尿病領域での研究の奨励と支援及び得られた知見の迅速な普及、それらの活用の推進を目的としている。
 EASDは非営利財団である欧州糖尿病財団(European Foundation for the Study of Diabetes-EFSD)を通じて新しい研究プログラムに貢献している。

国際若年性糖尿病財団(JDRF: The Juvenile Diabetes Research Foundation International)
 世界的な1型(若年性)糖尿病研究に対する慈善団体。JDRFは研究の支援を通じ、糖尿病やその合併症の治癒の方法の発見することを使命としている。
 1970年に1型糖尿病患者とその両親達により設立され、糖尿病研究に10億USドル以上を助成してきた。

詳しくはノボ ノルディスク ファーマ(株)のサイトへ(プレスリリース)

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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