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2006年09月13日
世界の糖尿病人口は2億3,000万人
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IDFは、150以上の国や地域の190の糖尿病協会で構成される、糖尿病に関する研究や臨床、
IDFは糖尿病に関する国際的な会議(World Diabetes Congress)を3年ごとに開催している。日本では1994年に第15回国際糖尿病会議が神戸で開催された。第19回会議は、今年12月に南アフリカ共和国のケープタウンで開催される。今回の会長はオーストラリアのマーティン・シリンク * 教授。

シリンク教授は「糖尿病は急速に増加しており、世界がこれまでに経験したことのないほどの深刻な事態となっている。それぞれの国や地域で有効な対策を行わなわないと、糖尿病が医療財源を脅かすことになるだろう」とコメントを発表した
増加が著しいのは2型糖尿病だが、すべての型の糖尿病が増えており、特に途上国の糖尿病増加は深刻だ。食生活が変化し食事で脂肪をとりすぎていることや運動不足などの環境因子、適確な治療を施す社会基盤の整備が遅れていることなどが、急増の原因となっている。低所得層では、高価なインスリン療法を受けられないために、多くの子供が成人する前に亡くなっている。
糖尿病を克服するための対策は「いま始まったばかり」で、以下のことを全世界で展開することが必要としている。
・ 世界中の人が糖尿病についてよく知ろう
・ 糖尿病が患者、社会、経済に与える負担は大きい
・ 各国や地域の保健・医療分野で、糖尿病の問題を最優先にすべき
・ 糖尿病合併症を予防するために経済効果の高い対策を実施する
・ 糖尿病を予防するための社会的な戦略が必要
・ 子供、妊婦、高齢者の糖尿病対策は特に重要
・ 治療へ向けた研究を拡充する
国際糖尿病連合(IDF)の次期会長。シドニー大学小児内分泌学教授、国際若年糖尿病学会(ISPAD)理事(1999-2002年)、IDF副理事(2000-2003年)。
●詳細は国際糖尿病連合(IDF)「unite for diabetes」のサイトへ(英語)
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