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2006年08月01日

糖尿病専門のレストランが大阪にオープン

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知食旬菜ETSU
 糖尿病患者向けに適正なエネルギー量に調整した料理を出すレストラン「知食旬菜ETSU」が、大阪市住之江区のアジア太平洋トレードセンターに先月オープンした。

 糖尿病食を専門に扱うレストランは国内で初めてのことで、開設したのは糖尿病患者向けのすし店などを経営するガイア(大阪市)。糖尿病療養指導士や管理栄養士らに協力してもらい、糖尿病患者の食生活全般をサポートできる内容にしたいとしている。

 メニューは魚料理を中心に、和食、洋食などが用意されている。セットメニューが1,000〜1,300円ほど。エネルギーを一般的な料理に比べて35〜15%抑え、おいしさや素材の良さにこだわったという。

 低エネルギーの食品や塩分調整食品など約300品を並べた食材コーナーも併設した。料理教室食材のエネルギーを簡単に測れる機器や、持ち帰るための瞬間冷凍機を設置し、通常よりエネルギーを最大25%カットしたすしの宅配も行う。

 店内は230平方メートルの広さで、インスリン療法を行っている患者がリラックスして食事を楽しんでもらえるよう、インスリン注射のための部屋を設置した。

 糖尿病患者向けの料理教室も開催。食事のメニューの組み合わせなどを管理栄養士にアドバイスしてもらえる。今後は開業医や企業の健康管理センターと提携して処方せんにそった栄養指導も行いたいとしている。

 「知食旬菜ETSU」は、大阪を拠点に会席料理などの飲食業を営んできた勝田良子さんが、家族が糖尿病を発症したのをきっかけに開業した。「糖尿病の食事療法を始めた患者さんの中には、これまでの食事を続けられなくなることがつらいと感じる人がいる。糖尿病であっても多彩な料理をおいしく食べられる前向きな生活スタイルを提案していきたい」としている。

詳細は「知食旬菜ETSU」のページへ

[ DM-NET ]
日本医療・健康情報研究所

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