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2005年03月10日

日本イーライリリー、「ヒューマログ」混合製剤を発売

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ヒューマペン®ラグジュラ
 日本イーライリリーは3月10日、超速効型インスリン製剤「ヒューマログ®」の混合製剤「ヒューマログ®ミックス50注」「ヒューマログ®ミックス25注」、インスリンアナログ中間型製剤「ヒューマログ®N注」を発売すると発表した。新しいペン型インスリン注入器「ヒューマペン®ラグジュラ」も同時に発売する。

 糖尿病の治療目標は良好な血糖コントロールを維持することで、そのために、より生理的なインスリン分泌動態を再現するインスリン強化療法が効果的だ。しかし、1日3回以上の注射が難しい場合には、従来のヒトインスリン混合製剤(1日2回注射)による治療法が選択されることが多く、その場合、食後高血糖が十分に抑えられないことがあった。また、経口剤のみで治療を行っている場合は、約7割が血糖コントロール不良で、インスリン治療の開始が遅れていることが分かっている(富山医科薬科大学の2型糖尿病患者約6000例の実態調査結果より)。

 今回発売される「ヒューマログ®」混合製剤は、従来のヒトインスリン混合製剤による治療に比べHbA1Cが有意に低下し、低血糖の発現頻度に有意な変化がみられないことが、国内の臨床試験で示された。また、1型・2型糖尿病の患者の注射のタイミングの遵守度に、大幅な改善が認められたとしている。

ヒューマログ®ミックス50注、ヒューマログ®ミックス25注
 超速効型インスリンの作用で食後高血糖を改善し、中間型インスリンの作用でインスリン基礎分泌を補充する混合製剤。(1)食後高血糖を改善する、(2)低血糖を起こす頻度を上げることなく、HbA1Cを改善する、(3)食前の15分前から注射しても有効なことを特徴としている。

「ヒューマログ®N注」
 世界で初めてのインスリンアナログ中間型製剤で、中間型ヒトインスリン(NPH)製剤と同等の作用を示すとしている。

ペン型インスリン注入器「ヒューマペン®ラグジュラ」
 カートリッジ製剤用のインスリン注入器。カートリッジを交換しやすい「ねじ式の装着方法」を採用し、注入感もスムーズ。単位表示の数字を見やすくし、単位修正も楽に行える。患者の心理に配慮し色使いを落ちついたものにし、大きさ・重さを適度にすることで使いやすくしてある。(ニュースリリース)

[ご注意] 基本的に医療スタッフ向けの情報ですが、患者やそのご家族などにとっても有用な情報なので、一般公開しています。インスリン療法については主治医にご相談ください。
●詳細は日本イーライリリー(株)のサイトへ
 http://www.lilly.co.jp/
●「Humalog.jp」医療関係者向け糖尿病サイトへ
 https://www.humalog.jp/
●日本イーライリリー製品についての問合先(Lilly Answers)
 http://www.lilly.co.jp/CACHE/index_otoiawase.cfm#answers

[ DM-NET ]
日本医療・健康情報研究所

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