旅行・海外渡航
-
Q16. 海へ行った時、潮風とか海水はインスリンポンプによくないですか?
A.
インスリンポンプは、水や風塵には強くありません。水しぶきや、砂がかかりそうな場合はケースや洋服の下に入れ、絶対にインスリンポンプにかからないようにしてください。
-
Q17. 海外旅行の際、空港などでインスリンポンプやその他関連機器(SMBG)、インスリンのことを聞かれないか心配です。
A.
手荷物検査場で、質問されることがあります。その時のために、医師による、診断書・意見書を持参しておくことをお勧めします。航空会社によっては、専用の申告用紙を前もって請求することが可能です。
-
Q18. 飛行機内では、インスリンポンプに何か影響はありますか?
A.
飛行機内でもポンプは通常通りご使用いただける場合がほとんどです。しかし、注意点があります。一部のインスリンポンプにおいては、気圧の変化により、インスリン注入量に影響がある場合が確認されています。そのため、特に離着陸時に発生する急激な気圧の変化で低血糖や高血糖になることがあるので注意が必要です。また、気圧の変化によりポンプのボタンが動作せず、ポンプからアラームが発動する場合があります。このボタンの動作は多くは短時間で回復しますが、万が一に備えて、ペン型注射器は常時携帯してください。搭乗時のポンプの取扱い方法については、医療機関にご確認ください。
-
Q19. 事前に担当医師から英文の診断書や説明書類などもらった方がよいですか?
A.
様々なトラブルに備えて、持っておく方が良いと思います。
-
Q20. 海外旅行で、時差のある場所へ行く場合のベーサル設定はどのようにすればよいですか?
A.
長時間滞在する場合は、現地時間でのベーサルに変更する必要がありますが、短期では、一時基礎レートの対応だけでよい場合が多いです。この場合は、U/Hrで設定できる一時基礎レートを使用します。
-
Q21. 1〜2時間程度の時差の場合は、単純にベーサル設定時間を変えれば良いですか?
A.
時差が1〜2時間程度の場合は、変更の必要はないことがほとんどです。4〜5時間以上の時差がある場合は、変更する必要があります。しかし、ふつうの旅行では、その場所に滞在する時間は短く、食事、運動量も不規則ですので、一時基礎レートで対応するだけでよいことが多いです。この場合は、U/Hrで設定できる一時基礎レートを使用します。
-
Q22. 温度や湿度が異常に高い国や低い国へ行った際、注意することはありますか?
A.
直接水や雨がかからなければ、基本的には大丈夫です。しかし、冷寒地や熱帯地では急な温度の変化を受けないよう、できるだけ衣服の下など皮膚に近い状態で携帯しましょう。直射日光は、インスリンを変性させ効果が落ちることがありますので気をつけてください。
-
Q23. 気圧が高い場所へ行った際に注意することはありますか?
A.
気圧が急に変わるようなことがなければ大丈夫です。急な気圧の低下は、インスリン内での気泡発生の原因になることがあります。