糖尿病の用語辞典


不安定糖尿病
 インスリン依存状態にあって、とくに血糖値の変動が激しいタイプの糖尿病。ブリットル糖尿病。インスリン分泌がなくなることに加え、グルカゴンなどの血糖値を上げるインスリン拮抗ホルモンの分泌も途絶えている場合や、不安やストレスなど精神的な影響がある場合、インスリン療法と食事・運動療法がかみ合っていない場合、糖尿病性神経障害で食べ物の消化吸収速度が一定しない場合、糖尿病以外の病気がある場合などが、原因として考えられます。

フェニールアラニン誘導体 速効型インスリン分泌促進薬

腹膜透析 透析療法

ブドウ糖
 糖分の一種。グルコースともいいます。おもに炭水化物の食品を消化吸収することで作り出され、血液中にほぼ一定量存在しています。ブドウ糖はインスリンの作用を借りて細胞に取り込まれ、身体活動のエネルギー源になります。

ブドウ糖負荷試験 経口ブドウ糖負荷試験

不飽和脂肪酸 脂肪酸

フラッシュグルコースモニタリング
 皮膚の浅い層にセンサーを留置し、数分刻みで自動的に皮下の間質液中のグルコース濃度を連続測定・記録するシステムです。リーダーをセンサにかざすだけでデータが読み取れます。医療従事者用と自己検査用があります。昼間の活動中や夜間の睡眠中に起きる低血糖や高血糖を知ることができます。ただし、SMBG(血糖自己測定)の代わりとして用いることはできません。SMBGによる較正(精度を正すこと)は不要です。

ブリットル糖尿病 不安定糖尿病

フルクトサミン
 血糖コントロールの指標の一つで、検査時点から過去約1カ月(とくに直近の2週間)の血糖状態が反映されます。基準値は210〜290μmol/Lぐらいです。

分食
 1日3食では食前と食後の血糖値の変化が大きすぎる場合に、指示エネルギー量を5回以上に配分して食事をとること。インスリン療法で低血糖が起こりやすい人では、分食が勧められます。食事療法の方法の一つで、一般的な意味でいわれる間食(間食い)とは異なります。

分泌
 なにかしらの作用がある物質を作り出し放出すること。皮膚や消化管、気道に放出されるものを外分泌といい、汗や唾液、胃液、膵液などが該当します。血液やリンパ液に放出されるものを内分泌(ホルモン)といい、膵臓から分泌されるインスリンやグルカゴンのほか、アドレナリン(エピネフリン)、エストロゲン、レニン、エリスロポエチン、メラトニンなどが該当します。

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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