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2021年国際糖尿病支援基金・年次報告書

2021年国際糖尿病支援基金・年次報告書を公開しました。


国際糖尿病支援基金・年次報告書
(2021年1月1日〜2021年12月31日)
◎はじめに

 「国際糖尿病支援基金」は、途上国における糖尿病患者さんの恵まれない現状を日本の患者さんや医療スタッフに知っていただくこととともに、そのような患者さんを支援することを目的に2001年に発足し、設立から20年目を迎えました。

 2021年も当基金の活動に多くの方々から関心を寄せていただき、ご寄付をいただきましたことを心から御礼申し上げます。皆様の善意と熱意に支えられ、経済的な理由で治療を受けることが困難な糖尿病患者さんを支援することができました。

   この間、個人・団体からは18件の寄付がよせられ、新たに98万3,854円の基金が集まりました。毎年、定期的にご寄付を頂いている方もおり、基金発足以来の寄付金累計は1,757万934円になります。
 一方、当期間中に、途上国の糖尿病患者さんの支援のために90万675円(送金手数料を含む)を送金し、実際の支援活動に活用させていただきました。基金発足以来の支援金の合計は1,699万848円となりました。
 皆様からのご支援は、現地では大きな価値を有し、多くの糖尿病の患者さんの命が救われ、大変喜ばれております。

当基金の主な支援先は、下記の通りです。

  1. 1.オーストラリアで途上国の糖尿病患者さんを支援する「INSULIN FOR LIFE Groval(IFL))」(創設者:Ron Raab氏、代表:Alicia Jenkins医師)を通じて、多くの途上国の糖尿病患者さんを支援
  2. 2.南米エクアドルで小児糖尿病患者さんを支援する「Fundacion aprendido Vivir con Diabetes(FUVIDA)」(代表:Aracely Basurto Calderon医師)の糖尿病サマーキャンプ
  3. 3.インドで糖尿病の子どもや女性を支援する「Dream Trust」(代表:Sharad Pendsey医師)

 

 2021年も引き続き、新型コロナウイルス感染症の影響により、当基金の支援先も支援活動に大きな影響を受けました。
 今後も当基金では途上国の糖尿病患者さんの実情をご紹介し、困難な状態におかれた仲間を少しでも手助けできればと、着実に活動を続けていきたいと考えております。

 随時公開されるレポートは、糖尿病ネットワークの「最近の関連情報」コーナーをご覧ください。

 2022年は、当基金が発足して21年になります。これまでご協力いただきました皆様に改めてお礼を申し上げますとともに、今後も日本とは比較にならないほど劣悪な医療状況におかれた糖尿病患者さんのために、引き続きご支援いただきますようお願い申し上げます。
 ありがとうございました。



◎2021年の支援活動

支援は、以下の3つの団体を通じて行いました。

  1. IFL(INSULIN FOR LIFE Groval)所在地:オーストラリア

  2.  IFLは、フィリピンや南米エクアドルなど現地の糖尿病患者さんへ療養に必要な物資の支援を行いました。オーストラリアは2020年に引き続き、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、一時期、航空便に厳しい制限のため物資を届けることができない時期もあったようです。
     途上国の多くは、糖尿病の患者さんにとって生きるために必要なインスリンは高価で入手できない現状を抱えているため、IFLからの支援は、現地の糖尿病患者さんにとって大きな助けとなっています。

    ■IFLオーストラリアレポート「フィリピンの糖尿病患者ミラ・ジョイさん」
    https://dm-net.co.jp/idaf/act/update/ifl-8.php



    支援金合計:16万8,840円(送金手数料含む)
    送金回数:1回

    Insulin for Life Groval(IFL)オーストラリア
    http://www.insulinforlife.org/


  3. FUVIDA(Fundacion aprendido Vivir con Diabetes)所在地:エクアドル
  4.   新型コロナウイルス感染症の影響により、毎年行われている「糖尿病サマーキャンプ「Dulces Amigos」」は、2021年も開催中止となりましたので、FUVIDAへの活動資金として支援しました。FUVIDAでは、コロナ禍で外出できない患者さんのために、ソーシャルネットワークサービスを利用して、療養指導や医療従事者によるセミナーを開催したりしています。
      2022年の活動予定として、3月に2日間の小児糖尿病キャンプの開催を予定しています。また、現地の糖尿病患者さん100名のヒストリーを紹介する企画も開始しました。



    ■南米エクアドル「FUVIDA」の糖尿病患者さん(1)ホスエ・ピナルゴテ・エリアス
    https://dm-net.co.jp/idaf/act/update/2021fuvida.php



    支援金合計:23万2,640円(送金手数料を含む)
    送金回数:1回

    Fundacion aprendido Vivir con Diabetes(FUVIDA)(エクアドル)
    http://www.fuvida.org.ec/



  5. ドリームトラスト 所在地:インド

     ドリームトラストへの支援は、例年通り包括的な支援と、特定の糖尿病の患者さんを継続的に支援するスポンサー制度の2つの方法で支援を行いました。

     スポンサー制度には2021年現在、当基金からの援助により13名の方々によりご協力いただいており、13名の1型糖尿病患者さんが継続して医療支援を受けております。スポンサー費用は主に患者さんのインスリンや診察費、通院にかかる旅費等に使われております。
     ドリームトラストからは、年1回、各スポンサーが支援している糖尿病患者さんのレポートが届き、子供さんの成長ぶりなど現況を知ることができます。


    「国際糖尿病支援基金」が支援をしているドリームトラストの1型糖尿病患者さん
    http://www.dm-net.co.jp/idaf/sponsoring.php#dt

     インドでも新型コロナウイルス感染症・デルタ株により、各都市がロックダウン(都市封鎖)となりました。その影響でインド国内では、物流だけでなく、外出制限により市外の患者さんの通院も制限されるなどの大きな影響が出ました。
     その中で、ドリームトラストの支援を受けている小児糖尿病の患者さんが「Life For A Child(LFAH)」主催の絵画コンテストに入選したり、ドリームトラストは「1st International Conference on "Innovations by NGOs in Diabetes Care」のコンテストにおいて、1位に入賞しました。

    ■Life For A Child主催の絵画コンテストについて(ドリームトラスト(インド)レポート)
    https://dm-net.co.jp/idaf/act/update/dreamtrust2021-1.php

    支援金合計:49万9,195円(送金手数料を含む)
    送金回数:2回


    ドリームトラスト(インド)
    http://www.dreamtrust.org/


◎2021年の募金状況

期間中の寄付件数:25件
集まった寄付金の合計:98万3,854円

2021年の収支
2020年12月31日繰越金:49万6,907円
2021年内収入(寄付金合計):98万3,854円
同上 支出(支援金+送金手数料):90万675円
2021年12月31日現在 保有資金:58万86円

2022年2月
国際糖尿病支援基金 事務局

2022年02月
国際糖尿病支援基金
  • これまでに寄せられた寄付金
    2,003万9,888円 
  • これまでに実行した支援金
    1,951万7,033円 

(2024年11月現在)

国際糖尿病支援基金とは
国際糖尿病支援基金の活動
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最近の情報

国際糖尿病支援基金が支援する団体
  Insulin for Life
    (IFL:オーストラリア)の活動


  DreamTrust(インド)の活動
  Fundacion Vivir con Diabetes
    (FUVIDA:エクアドル)の活動


  Diabetes Kenya Lifeline
    (JAMBO!:ケニア)の活動

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