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IFLオーストラリアレポート「2020年フィリピンでの支援活動について」

 途上国の糖尿病患者さんを支援するInsulin for Life(IFL)グローバル(本部:オーストラリアで)では、フィリピン国内で行われる糖尿病キャンプなどの支援活動のほかに、受刑者への血糖測定プログラムも実施しています。



 受刑者への血糖測定プログラムを開始するきっかけとなったのは、セブ島のタリセイ刑務所から「受刑者の中に異常な口渇など明らかな糖尿病の症状が出ているものが多く見受けられるが、刑務所内の医療施設では検査設備が整っていない。そのため、受刑者たちへの血糖測定に協力していただくことはできないか。」との相談を、現地の医療施設が受けたことが始まりでした。
現地の医療施設では、IFLオーストラリアからインスリンや血糖測定器などの支援を受けていることから、IFLオーストラリアがこの要請を受け、現地の政治家にも協力してもらい、2018年より受刑者への血糖測定プログラムが行われています。

 今回も2020年2月3日に、IFLオーストラリアのニール・ドナラン氏、現地のボランティアスタッフ(医療従事者)と日本から参加した常見亜佐子医師の20名がセブ島にある刑務所を訪問し、本プロジェクトを実施しました。受刑者940名の血糖を測定したところ、このうち40名が糖尿病と診断されました。

 刑務所内の医療施設は糖尿病療養に必要な資材が不足しているため、ニール・ドナラン氏がインスリンと注射器などを寄付しました。
 提供された資材は刑務所の医師が管理し、糖尿病の受刑者の朝食前に血糖を測定し、適量のインスリンを注射しています。必要に応じて、現地の医療施設でもモニタリングを実施しています。
 今回の検査プログラムを受けられたことに対し、受刑者たちからボランティアスタッフへ感謝の言葉が述べられました。

 ニール・ドナラン氏の話では、「これまで3回にわたって、糖尿病と診断された受刑者へのフォローアップを行ってきたが、あまり治療の効果がみられていないようだ。」と話しています。

 現地のボランティアスタッフ(医療従事者)は、当初このプログラムへの参加をためらっていましたが、約1,000名もの受刑者へ検査を行ったことが医療従事者として良い経験となったようで、今後もボランティアとしての参加を望むようになりました。

 IFLは、今後もフィリピン各地で行われる糖尿病キャンプや血糖測定プログラムへの支援を、継続的に行っていく予定でいます。

 国際糖尿病支援基金は、この活動に賛同し、2013年よりインスリン・フォー・ライフ(IFL)を通じて支援をしています。

 国際糖尿病支援基金は、インスリン・フォー・ライフ(IFL)オーストラリア通じて、フィリピン糖尿病キャンプの活動を支援しています。

 IFLの活動にご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口
※通信欄へ「フィリピン糖尿病キャンプ支援」とお書き頂きますようお願い致します。

2020年03月
国際糖尿病支援基金
  • これまでに寄せられた寄付金
    2,003万9,888円 
  • これまでに実行した支援金
    1,951万7,033円 

(2024年11月現在)

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