ネットワークアンケート

糖尿病教室について

「糖尿病教室」は、糖尿病の基本的な知識や治療などについて患者さんが学ぶ場として、全国各地の医療施設で開催されています。今回は、患者さんと医療者に糖尿病教室の参加状況や開催実態についてお聞きしました。

<ご報告> 今回のアンケートでは、427名にご回答いただきました。糖尿病ネットワークより、国際糖尿病支援基金にお一人50円分、合計21,350円の寄付を行いましたのでご報告申し上げます。ご協力ありがとうございました。

患者さん・ご家族に聞きました

4割が糖尿病教室に「参加したことがある」 継続はせず「数回だけ参加した」が6割以上

みなさんは糖尿病教室に参加したことはありますか?今回のアンケートでは、42.4%の患者さんが糖尿病教室に「参加したことがある」と回答しています。また参加頻度について聞いたところ、約6割が「数回だけ参加した」という結果でした。

糖尿病教室に参加したことはありますか? n=295

42.4%
57.6%
  • 参加したことがある
  • 参加したことがない

どのくらいの頻度で糖尿病教室に参加していますか? n=125

4.8%
22.4%
8.8%
64.0%
  • 毎回参加している
  • 都合が合えば参加している
  • 興味があるテーマのみ参加している
  • 数回だけ参加した

参加目的は「糖尿病の知識を得るため」が6割 印象に残ったテーマNo.1は「食事療法」

どのような目的で糖尿病教室に参加したか聞いたところ、63.2%の患者さんが「糖尿病の知識を得るため」と回答しました。また、実際に参加して印象に残ったテーマについても聞いたところ、「食事療法」が最も多く挙がりました。

糖尿病教室に参加した目的を教えてください。 n=125

糖尿病の知識を得るため
63.2%
最新情報のアップデート
20.8%
患者さんとの出会い、交流
9.6%
その他
6.4%

糖尿病教室に参加して、印象に残っているテーマがあれば教えてください。(複数回答可) n=125

食事療法
49.6%
糖尿病の合併症
40.8%
低血糖
33.6%
糖尿病の病態・検査
28.0%
運動療法
26.4%
シックデイ
24.0%
フットケア
23.2%
血糖測定(SMBG/CGM)
21.6%
薬物療法(注射薬)
20.0%
薬物療法(経口薬)
13.6%
災害対策
10.4%
妊娠・出産
0.8%
特にない
9.6%
その他
6.4%

8割の患者さんが糖尿病教室の内容を活かしている

実際に糖尿病教室に参加して、その内容は患者さん自身に活かされているのでしょうか?なんと78.4%の方が「活かされたことがある」と回答する結果になりました。具体的にどのように活かされたかは患者さんによってさまざまですが、「野菜から食べるようになった」「糖質を気にするようになった」など、とくに食事に関する声が多く集まりました。

糖尿病教室の内容がご自身の治療や日常生活に活かされたことはありますか? n=125

78.4%
21.6%
  • はい
  • いいえ

参加したことがない理由は「案内されたことがない」「開催されていない」で約9割

一方、糖尿病教室に参加したことがない患者さんにその理由を聞いたところ、「糖尿病教室について案内されたことがない」が52.4%と約半数、「糖尿病教室が開催されていない」が38.2%でした。

糖尿病教室に参加して、印象に残っているテーマがあれば教えてください。(複数回答可) n=125

糖尿病教室について案内されたことがない
52.4%
糖尿病教室が開催されていない
38.2%
都合が合わない
20.6%
興味がない
7.6%
その他
3.5%
<調査概要>
実施時期:2025年 4月24日~5月2日
調査方法:インターネット調査
対  象:「糖尿病ネットワーク」メールマガジン会員
協  力:株式会社三和化学研究所
<回答者の属性>
患者さんやその家族 295名(1型糖尿病122名、2型糖尿病169名、その他の糖尿病2名、わからない2名)

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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