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2008年09月11日
人間ドックで「異常なし」が初めて増加 人間ドック学会など
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人間ドックで2007年に「異常なし」と判定された人は11.8%で、前年をわずかに上回ったことが、日本人間ドック学会(奈良昌治 理事長)などの調査で分かった。
この調査は、日本人間ドック学会と日本病院会がまとめたもので、「2007年 人間ドックの現況」として発表された。調査は、2日ドック指定病院や1日ドック指定施設、学会認定の機能評価施設など799施設を対象に実施し、回答率は89.6%だった。 人間ドックでは、肥満、糖尿病(耐糖能異常)、高血圧、高コレステロール、高中性脂肪、肝
「異常なし」の割合が初めて増加
年代別健常者頻度(2007年) 異常頻度の年代別の比較(2007年) 日本人間ドック学会、他「2007年 人間ドックの現況」 |
検査で異常が出やすくなる原因
日本人間ドック学会は、生活習慣に関連の深い検査項目で異常が現れ、健康が悪化する要因として、次の4項目を挙げている。
- 生活習慣の欧米化
- 専門学会の基準値が厳しくなった
- 反復受診者が増え年齢が高くなってきた
- 社会環境の悪化
ファーストフードやコンビニエンスストアの普及により、手づくりの家庭料理を作る頻度が減っている。食事でとる料理が和食中心から洋食に変わり、食事でとる脂肪の割合が25%を超えるようになった。野菜の摂取量も少なくなった。
日本動脈硬化学会、日本高血圧学会、日本糖尿病学会などの関連学会が、検査値のガイドラインを発表し、特定健診の判定値にも使われている。異常や病気を早期に見つけだすために、こうした判定基準がより厳しくなってい
人間ドックが普及し、繰りかえし受診する人の割合も増えた。その結果、人間ドック受診者の平均年齢は40歳代から50歳代に移り、60歳以上の受診者も増えている。
不景気や物価水準の変動など社会の経済的な環境が変化し、心や体のバランスを失いやすくなったり、ストレスが生活習慣を悪化させる原因となっている人が増えている。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所