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2006年06月16日
糖尿病を併発する高血圧患者に経口レニン阻害剤は有効
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ノバルティス(スイス)は、糖尿病を併発している高血圧患者に、経口レニン阻害剤「アリスキレン(aliskiren)」(販売名:Rasilez®)で治療を行うと、ACE阻害薬ラミプリルの単独投与に比べより良好な血圧コントロールが得られることを臨床試験で確かめたと発表した。
また、アリスキレンとラミプリルを併用して投与すると、それぞれの単独投与に比べて、有意に血圧コントロールを改善されることも確かめたとしている。
また、アリスキレンとラミプリルを併用して投与すると、それぞれの単独投与に比べて、有意に血圧コントロールを改善されることも確かめたとしている。
アリスキレンは、血圧調節において中心的な役割を果たしているレニン系の活性起点であるレニンを阻害することで、レニン系活性を低下させるという薬効がある。24時間にわたる持続的な降圧効果があるのが特徴となる。 高血圧症の患者では、早朝に血圧が上昇することが多く、糖尿病と高血圧を併発している患者では、24時間にわたる厳格な血圧コントロールを行うことが重要となる。同社は、アリスキレンが承認されれば、高血圧治療薬としては10余年ぶりの画期的な新薬になるとしている。 同社はアリスキレンについて、米国で2006年4月に承認申請を行い、欧州では2006年末までの承認申請を期待している。現在、FDAやその他規制当局の承認を待っている。 今回の試験結果は、マドリッドにおいて開催された第16回欧州高血圧学会(ESH)年次総会で発表された
[ DM-NET ]
日本医療・健康情報研究所