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2005年01月25日

中年期に心血管のリスクがあると認知症のリスクが増す

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 中年の患者に糖尿病、高血圧、高コレステロール、喫煙などの心血管の危険因子があると、後年に認知症(痴呆)になりやすい傾向があることが、米国の研究で確かめられた。
 この研究はカリフォルニア州オークランドのカイザーパーマネンテ研究所で行われたもので、1964〜1973年の時点で40〜44歳だった患者に健康評価を行い、30年後の1994〜2003年に認知症との関連を調べたもの。8,845例中、721例に認知症が認められた。心血管障害の危険因子がある場合、20%から40%の増加に結びつき、危険因子が4つあると診断される比率は、ないときと比べ2.37倍高かった。
 中年期から良好な血糖コントロール、コレステロール値の低下、良好な血圧コントロール、禁煙を行うことが、認知症の予防につながる可能性が示唆された。

Neurology 1月25日号(英文)

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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