糖尿病Q&A1000

Q.963 スイスへ旅行したいのですが、インスリンの調整について具体的なアドバイスをお願いします。日程9日間、時差7時間、フライト12時間、成田発午前10時、成田着午前8時です。インスリン注射量は、ノボリン30R注を朝食前14単位(通常7時30分)、夕食前4単位(同19時)です。(66歳、男性)

 出かける日は7時間長くなる、つまり1日がいつもより3分の1延びます。このようなとき、中間型のインスリンはその分だけ注射量を増やすのが一般的な方法です(Q.891参照)。ですから旅行の最初の日は6単位多いインスリンが必要です。逆に最終日は6単位少なくします。
 あとは注射のタイミングが問題です。朝食前にいつものように14単位打ったなら、機内食はそのまま食べ、現地についてから10単位(4+6単位)打って夕食を食べる方法が考えられます。あるいは機内で到着の少し前にスナックなどでが出るのであれば、そこでいつものように4単位打ち、到着後の食事のときに6単位打つという方法も考えられます。
 帰りはどこかで6単位減らすようにします。朝、成田に着く前に朝食が出るでしょうから、その前の注射を、ふだんの14から8単位に減らすという対応が良いでしょう。
2006年05月24日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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13 読者の質問コーナー [Q.956-1000]のQ&A

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