糖尿病Q&A1000

Q.912 アルコールについてはどうですか?

 アルコール摂取は食道がんなどのリスクを高める一方、適量であればからだによい面もあることが、さまざまな調査研究で示されています。ただしそれらの研究は糖尿病の人を調査対象にしたものではなく、あくまで一般論です。しかも‘適量’というのはビールならせいぜい1日に中ビン半分から1本までという程度で、ごく微量にすぎません。その量を過ぎると害のほうが強くなります。
 お酒を飲むときに、この程度の量を「適量」だと思える方は、そう多くはないでしょう。ですから多くの場合、やはり「原則禁酒」としたほうが、からだにはよいと言えます。糖尿病の人の場合は、アルコールによって食事摂取量を守れなくなる、塩分摂取量が増える、危険な低血糖を起こしかねないといった問題もあります。
2006年05月24日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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