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糖尿病3分間ラーニング
糖尿ブギウギ ―糖尿病と闘う男の漫画―
漫画・文/gonzui

File35:食とメディア

2014年02月

File35:食とメディア

最近はテレビの情報番組やバラエティ番組などでも
糖尿病を取り上げる機会が増えて喜ばしい事で、
多くの人に糖尿病の恐ろしさや、
早期の対処方法の認知が浸透するのはすばらしい事だと思います。
それに伴い糖尿病を患っている芸能人のカミングアウトも増え
治療に取り組んでいる姿も見受けられ、
糖尿病治療の大きな広告効果となっているのは
間違いないと思います。

しかし、だからといって喜ばしい事ばかりではなく
それに伴い大きな矛盾を生み出すのも
テレビの怖いところでありまして、
ある番組ではっきりと糖尿病と診断され、
早急な治療と生活改善を要求された芸能人が
治療に取り組む意欲を見せたと思いきや、
別の番組では大食いのチャレンジャーとして登場、
とてつもないカロリー摂取で番組を盛り上げていました。
もちろん芸能人ですから、
いろんな番組に出演しそれを糧として生活しています。
何をしようと文句がある訳ではないのですが、
おなじ糖尿病患者としましては、やきもきせずにはいられません。
一方の番組では糖尿病治療の宣言をしていて
もう片方の番組では尋常ならざる大食いを見せている、
糖尿病治療でおおきなウエイトを占める、
カロリー制限を無視した行動となれば、
あの治療宣言はなんだったのと思うばかりです。

もちろん芸能人ですからいろんな番組に出るのが仕事ですし、
仕事となれば超大物でもない限り、
やりたい仕事ばかり選んでばかりもいられないのが実情でしょう。
それは芸能人として生きていく上では仕方の無い事かもしれません。
もしかしたら実は大食いに関しても、収録後糖尿病に対して
何らかの対処をしていると願わずにはいられませんが、
画面上からは決して見る事は出来ません。
まぁ見せるべきだ、とも思いませんが。

しかし一連の番組を見た健常者はどう思うでしょうか?
怖いと思っていた糖尿病が、意外とたいした事ないぞ!
などと感じてしまわないでしょうか?
糖尿病患者でも大食いが出来るのだから、
糖尿病になっても簡単に治療ができるのだ、と誤解される事に
私は不安を覚えてしまいます。
テレビの中ではグルメ、大食い、食レポなど、
食べる事に関する番組が花盛り、いや、過剰と言えるくらいに
氾濫しております、それに伴いどんどん肥満になっていく芸能人や
グルメレポーター、番組のためとはいえ異常と言えるほどの
カロリー摂取を余儀なくされている彼らを見ると
私は恐怖を感じざるをえません。 その中にはカミングアウトせずとも、
既に糖尿病やその他の疾患を抱えて
番組に出演している芸能人も多いはずです。
なぜなら病気の告白は彼らの職を奪う可能性があるからで、
グルメレポーターが糖尿病なんて事はあってはならない事、
グルメ番組自体の存続が危うくなるからです。
きっと彼らもそのジレンマの中あがいているのだと思います。
「それが仕事だから仕方ない、、、」
命を削りながら働かなければならないこの現状がおかしなもの
だとは思いますが。

2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した
「NGSP値」で表わされるようになりました。過去の記事はこの変更に未対応の部分があります。

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