充実した人生100年を送るための“つながり”を
年々、患者数が増えている慢性腎臓病。糖尿病とも関連が深く、
糖尿病の合併症である糖尿病性腎症は、人工透析の原因疾患の第一位となっています。
この状況を受け、糖尿病ネットワークでは腎臓病の特集コーナーを開設しました。
人生100年時代、いつまでも自分らしく充実した暮らしを送るために──。
正しい情報を持ち、サポートする人や仲間とつながり、腎臓の健康を守りましょう。
特別インタビュー
無症状で静かに進行していく糖尿病性腎症
腎臓を守るため「尿アルブミン」に関心を
北里大学 健康管理センター長 守屋達美 先生
「沈黙の臓器」のひとつである腎臓にかかわる病気は一般的にあまりよく知られていませんが、糖尿病性腎症は現在、人工透析の原因疾患の第一位であり、早い段階から注意を向けておきたい病気です。糖尿病と腎臓病の専門医であり、長年にわたって「糖尿病性腎症教室」を開催するなど、糖尿病性腎症の予防や進展防止の啓発に努めてこられた守屋達美先生にお話を聞きました。
学習コンテンツ
腎臓のことを知ろう!「腎臓学習教室」
「肝心(腎)要(かんじんかなめ)」という言葉もあるように、肝臓、心臓、腎臓は古くから非常に重要な臓器と考えられています。腎臓は老廃物の排泄に関わるだけでなく、ホルモンを分泌したり、血圧をコントロールする等さまざまな役割をもち、他の臓器とともに不眠不休で働いています。そのため私たちは日々、気を遣うことなく、食べたり飲んだり、運動することができます。
腎臓関連団体インタビュー
誰もが、進化し続ける医療の恩恵を受けられるよう
「知らない」「知らされない」ことが不利益にならない
環境整備と患者さんへの情報発信を続けていきます
腎臓サポート協会 理事長 雁瀬美佐さん
腎臓サポ―ト協会は、腎不全を病む患者さんたちのQOL(生活の質)を高めることを目的として設立。情報誌の発行やセミナーの開催などを通して、健康増進支援活動・腎代替療法が必要な方への適切な治療選択のための支援・啓発事業をしています。
透析がこれから必要となる人のためにも、
お金の心配をすることなく、誰もが
透析を受けられる環境を堅持していきます
全国腎臓病協議会 事務局長 板橋俊司さん
全国腎臓病協議会は、透析患者を中心とする腎臓病患者の組織。会員数は約9万人で、日本最大の患者会と言われています。腎臓病に関する啓発活動、通院ボランティア送迎活動、電話相談、会報の発行、腎臓病に関する調査・政策提言などを行っています。
慢性疾患は、長く付き合っていく病気です
悩みを抱え込まず、仲間とつながりましょう
あなたは一人ではありません
ピーペック 代表理事 宿野部 武志さん
宿野部武志さんは、3歳で慢性腎炎にかかり、18歳から週3日の血液透析を現在まで続けています。「病気があっても大丈夫」と言える社会を目指し①こころ②支え・繋がり③知識をキーワードに、メディア運営、イベント企画、啓発活動などをしています。
ニュース
リンク集
日本腎臓学会
医療従事者には診療ガイドライン、学術集会の案内などを、一般の方には腎臓の病気についてや市民公開講座のお知らせなどの情報を提供しています。
日本腎臓病協会
腎臓病の克服には、医療者、行政、市民が連携して総力を挙げて取り組む必要があります。日本腎臓病協会はその連携の核となり、プラットフォームとなるものです。
全国腎臓病協議会
全国腎臓病協議会(略称:全腎協)は、腎臓病患者の医療と生活の向上を目的として1971年に結成した患者会組織。会員数は約9万人で日本最大の患者会といわれています。
腎臓病なんでもサイト
腎臓病の基礎知識、レシピ、患者さんの体験談など幅広い情報が掲載されています。医療従事者と治療について相談をする時に役立つシートなども用意されています。
じんラボ
透析歴30年超の腎臓病患者である、代表の宿野部武志を中心に、腎臓病・透析患者さんの「自覚」と「自立」を応援し、知識と情報、つながりの場を提供するウェブサイト。
いっしょに考える腎臓病
慢性腎臓病・腎不全の治療を続けながら、自分らしく、快適で充実した生活を送るために、患者さんが腎臓病や治療について考える際に参考となる情報を提供しています。
協力:株式会社ヴァンティブ