[脈波伝播速度] 心臓の拍動によって生じる血管の拡張と収縮の波「脈波」が伝わる速さ。血管壁が硬いほど脈波の伝わるスピードが速くなるので、これを測定することで動脈硬化の程度を調べられます。 [民間療法] 糖尿病はそれ自体が治るということのない慢性の病気で、しかも患者数が多いため、数多くの民間療法と呼ばれる科学的根拠に乏しい“治療法”が流布されて、商業化されています。民間療法のすべてが悪いわけではありませんが、なかには全く効果がないばかりか逆効果で危険なものもあります。 民間療法を試す場合の注意点を整理すると、(1)糖尿病は自覚症状に現れずに進行するので、検査を受けなければ病状はだれにも把握できない以上、通院は欠かさないこと、(2)血糖値は常に上下するものであって、たとえ民間療法を始めた直後の血糖値が低いとしても、それはそのときの体調、食事・運動内容など多くの要因の結果であり、民間療法の効果だとは判断できないこと、(3)糖尿病は長期にわたる血糖コントロールが大切な病気であって、一時的に血糖値が下がったからといっても糖尿病が治ったわけではないので、治療を継続すること──、などがあげられます。 もしも試してみたい民間療法があれば、事前に主治医に相談してください。わずかでも効果が期待できるのかどうかの判断は別にしても、とくに害がないのなら許可されるものもあるでしょうし、逆に病状によってはよくないものもあるので、その場合は警告してもらえます。 [監修] 後藤 由夫 先生 (東北大学名誉教授) ※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。 Copyright ©1996-2024 soshinsha. 掲載記事・図表の無断転用を禁じます。 治療や療養についてかかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
[民間療法] 糖尿病はそれ自体が治るということのない慢性の病気で、しかも患者数が多いため、数多くの民間療法と呼ばれる科学的根拠に乏しい“治療法”が流布されて、商業化されています。民間療法のすべてが悪いわけではありませんが、なかには全く効果がないばかりか逆効果で危険なものもあります。 民間療法を試す場合の注意点を整理すると、(1)糖尿病は自覚症状に現れずに進行するので、検査を受けなければ病状はだれにも把握できない以上、通院は欠かさないこと、(2)血糖値は常に上下するものであって、たとえ民間療法を始めた直後の血糖値が低いとしても、それはそのときの体調、食事・運動内容など多くの要因の結果であり、民間療法の効果だとは判断できないこと、(3)糖尿病は長期にわたる血糖コントロールが大切な病気であって、一時的に血糖値が下がったからといっても糖尿病が治ったわけではないので、治療を継続すること──、などがあげられます。 もしも試してみたい民間療法があれば、事前に主治医に相談してください。わずかでも効果が期待できるのかどうかの判断は別にしても、とくに害がないのなら許可されるものもあるでしょうし、逆に病状によってはよくないものもあるので、その場合は警告してもらえます。 [監修] 後藤 由夫 先生 (東北大学名誉教授) ※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。 Copyright ©1996-2024 soshinsha. 掲載記事・図表の無断転用を禁じます。 治療や療養についてかかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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