糖尿病の用語辞典
ひ
[非アルコール性脂肪性肝疾患]肝炎の原因としては以前からB型肝炎などのウイルス性のものが知られ、そうでなければ多量の飲酒によるアルコール性肝炎とされていました。しかし近年、ウイルス感染がなく、それほどアルコールを飲まない脂肪肝または肝炎の患者さんが少なくないことが注目されています。とくに、肥満やメタボリックシンドロームの人、糖尿病や脂質異常症の患者さんに多いことがわかっています。これらの生活習慣病を招く食べすぎや運度不足などの生活習慣が肝臓への脂肪蓄積を増やし、それによる肝障害がインスリン抵抗性を起こして血糖値や血清脂質値の異常を招くという悪循環の
[BMI] → ボディーマスインデックス
[BG薬] → ビグアナイド(BG)薬
[光凝固療法] → レーザー光凝固
[ビグアナイド(BG)薬]
[非ケトン性高浸透圧昏睡] → 高血糖高浸透圧症候群
[必須アミノ酸]
[必須脂肪酸]
[肥満]
[肥満指数] → ボディーマスインデックス
[肥満症]
経口血糖降下薬の一種。筋肉細胞のインスリン抵抗性を改善しブドウ糖の利用を促したり、肝臓の糖新生を抑えることで血糖値を下げます。
体内で合成できず、食べた物からとり入れなければならないアミノ酸。必須アミノ酸は、動物性蛋白質に多く含まれています。
体内で合成できず、食べた物からとり入れなければならない脂肪酸。エイコサペンタエン酸など。
ボディーマスインデックス〔体重(kg)÷身長(m)2〕で求められる数値が25以上の場合をいいます。肥満は多くの生活習慣病の誘引となります。BMI 25で高血圧・高中性脂肪血症、27で糖尿病、29で高コレステロール血症の頻度が2倍になることがわかっています。
肥満と判定される状態で、そのために健康障害が起きている場合、または内臓脂肪型肥満と判定される場合に、肥満を一つの疾患としてとらえ「肥満症」と診断し、治療の対象となります。
微量アルブミン尿 | アルブミン尿 | 蛋白尿 | |||
分子量の小さい蛋白質であるアルブミンが、ごくわずか混ざっている尿のこと。糖尿病の合併症で腎症が進行すると尿に蛋白質が混ざるようになり、これを「蛋白尿」といいますが、そこまで腎症が進行する以前の「早期腎症」と呼ばれる段階では、微量アルブミン尿の検査が陽性となります。腎症の早期発見に役立ちます。
[監修] 後藤 由夫 先生 (東北大学名誉教授)
※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。
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