国際糖尿病支援基金 トップページへ メールマガジン無料登録

2023年南米「エクアドル」FUVIDAからのレポート

23.jpg

 南米エクアドルで小児糖尿病患者さんを支援するFundacion Vivir con Diabetes(FUVIDA)(代表:アラセリー・バスルト・カルデロン氏)より、近況報告が届きましたので、ご紹介します。

 国際糖尿病支援基金は、この活動の趣旨に賛同し、2008年より南米エクアドルのFUVIDAを支援しています。



FUVIDAの支援活動について

 ある南米諸国の大統領がこう言いました。「糖尿病というものは、お金持ちがかかる病気」であると...。つまり、贅沢な料理をお腹一杯食べることができる。経済的に恵まれている人たちがかかる病気。という誤解から出た発言なのです。否定できない部分があることは確かなのですが、当然のことながら皆、その発言に納得できませんした。事実、糖尿病という病は、社会階層に関係なく罹患する可能性があるのです。

 わが国エクアドル共和国では、日本の様な国民皆保険制度がなく、糖尿病と診断された場合、1型糖尿病に不可欠なインスリンは全額自己負担となる為、金銭的負担がとても大きいのです。
小児1型糖尿病を罹患している子供達は、個々の症状に応じて皆が平等で正しい治療を受ける事は、医療面からも社会的立場からもとても困難な現状なのです。

 今日、カルラさんと娘のアレハンドラが、FUVIDAにたどり着きました。そして、母娘は目にいっぱいの涙をためてこう私たちに訴えました。「どうか信じてください、食べ物を買うお金も底をつきました。このような状況下では病院へ支払うお金もなく、このままでは娘の大切な人生を犠牲にするしか道がありません。」
アレハンドラは2022年7月に1型糖尿病と診断されました。

 アレハンドラはFUVIDAにたどり着く前、ある病院に入院をしていました。しかし、アレハンドラの入院に伴い一家の資産はあっという間に減っていきました。カルラさんはアレハンドラの他に2人の子供をかかえています。父親は不在なため他に頼りになる人は誰一人と居ない状態でした。
アレハンドラが糖尿病と診断される前、彼女たちは沿岸地域のケベートという地域に住んでおり、カルラさんは最低賃金とされる金額より少ない給料で働いていました。そこでも他に頼れる人はいませんでした。

 そんな中、幸いにもカルラさんの伯母がグアヤキルに住まいを提供してくれましたが、将来の望みが全く見えず閉塞感しか感じられない状況で、グアヤキルに来て数日間は仕事にも集中できない状況でした。

1.jpg

 当時、アレハンドラはたびたび低血糖を起こし、血糖測定のために何度も針を刺さなくてはなりませんでした。お医者様方はインスリン投与を中止し、アレハンドラの適切な治療方法を検討しました。
1型糖尿病の子供達やそのご家族は、1日24時間、週7日間、常に糖尿病に寄り添い細心の注意を払い、日中に起こり得る血糖値の変動や日々の変化・様子を見守り続けなくてはなりません。

 FUVIDAは1年365日、1型糖尿病の子供達のため、また彼らの将来のために、日常生活の維持、そして生活の質の向上を目指し、つねに寄り添っています。 2023年は、アレハンドラのような1型糖尿病を持つ子供達の為に、もっと多くの支援者、理解のある指導者達が集まってくれる事を心より願い、期待しています。

3.jpg

 FUVIDAの活動のみではインスリンなど糖尿病療養に必要な医療品等の確保は簡単ではありません。非常に厳しい状況下に置かれているのが現状です。わが国の政府団体への形式的な手続きや今の現況等を把握し、特別な許可や深い理解が重要となってきます。
また、インスリン等を保管する貯蔵庫の賃貸料に高額な費用が必要となってきます。資金を集めるために私たちはとても苦労しています。
今後も、私たちFUVIDAの活動の継続と、エクアドル共和国の小児糖尿病患者達とその家族のために、国際糖尿病支援基金からの継続した支援が必要であり、最も重要と感じております。

日本の皆様からのご支援をよろしくお願いいたします。

FUVIDA
代表 アラセリー・バスルト・カルデロン

翻訳協力:永吉 早苗 様


2.jpg  FUVIDAでは、現地の患者さんへの支援活動のほかに、小児糖尿病患者さんや医療従事者を対象とした糖尿病サマーキャンプ「Dulces Amidos」を毎年開催しています。 1型糖尿病の子供たちが治療や合併症予防について知識を得る貴重な機会になり、大きな関心を集めています。

 2023年は、3月24日~26日にかけて12歳以下の小児糖尿病患者が対象で、7月は13歳以上の糖尿病患者さんが参加できる糖尿病キャンプをそれぞれ開催する予定でいます。
キャンプの運営資金を確保するためるために、代表のアラセリーさんが各方面で募金活動を行っています。
今年もFUVIDAの糖尿病サマーキャンプが開催できますよう、皆様のご協力をいただきたくよろしくお願いいたします。

2023年3月にエクアドル国内で発生したM6.8の地震と豪雨による土砂災害の影響により、2023年の糖尿病キャンプは開催中止となりました。

●関連サイト
2022年南米エクアドル「FUVIDA」糖尿病キャンプレポート(2)
2022年南米エクアドル「FUVIDA」糖尿病キャンプレポート(1)
Fundacion Vivir con Diabetes(FUVIDA)(エクアドル)
国際糖尿病支援基金

 FUVIDAの活動にご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口
※通信欄へ「FUVIDA支援」とお書き頂きますようお願い致します。

2023年02月
国際糖尿病支援基金
  • これまでに寄せられた寄付金
    1,956万265円 
  • これまでに実行した支援金
    1,941万7,033円 

(2024年02月現在)

国際糖尿病支援基金とは
国際糖尿病支援基金の活動
English
最近の情報

国際糖尿病支援基金が支援する団体
  Insulin for Life
    (IFL:オーストラリア)の活動


  DreamTrust(インド)の活動
  Fundacion Vivir con Diabetes
    (FUVIDA:エクアドル)の活動


  Diabetes Kenya Lifeline
    (JAMBO!:ケニア)の活動

わが友、糖尿病