国際糖尿病支援基金 トップページへ メールマガジン無料登録

2022年国際糖尿病支援基金・年次報告書


国際糖尿病支援基金・年次報告書
(2022年1月1日〜2022年12月31日)
◎はじめに

 「国際糖尿病支援基金」は、途上国における糖尿病患者さんの恵まれない現状を日本の患者さんや医療スタッフに知っていただくこととともに、そのような患者さんを支援することを目的に2001年に発足し、設立から22年目を迎えました。

 2022年も当基金の活動に多くの方々から関心を寄せていただき、ご寄付をいただきましたことを心から御礼申し上げます。皆様の善意と熱意に支えられ、経済的な理由で治療を受けることが困難な糖尿病患者さんを支援することができました。

   この間、個人・団体からは18件の寄付がよせられ、新たに134万1,083円の基金が集まりました。毎年、定期的にご寄付を頂いている方もおり、基金発足以来の寄付金累計は1,891万2,017円になります。
 一方、当期間中に、途上国の糖尿病患者さん、及び戦禍に苦しむウクライナの糖尿病患者さん支援のため169万8,251円(送金手数料を含む)を送金し、実際の支援活動に活用させていただきました。基金発足以来の支援金の合計は1,868万9,099円となりました。
 皆様からのご支援は、現地では大きな価値を有し、多くの糖尿病の患者さんの命が救われ、大変喜ばれております。

当基金の主な支援先は、下記の通りです。

  • オーストラリアで途上国の糖尿病患者さんを支援する「INSULIN FOR LIFE Groval(IFL))」(創設者:Ron Raab氏、代表:Alicia Jenkins医師)
  • 南米エクアドルで小児糖尿病患者さんを支援する「Fundacion aprendido Vivir con Diabetes(FUVIDA)」(代表:Aracely Basurto Calderon医師)の糖尿病サマーキャンプ
  • インドで糖尿病の子どもや女性を支援する「Dream Trust」(代表:Sharad Pendsey医師)

 2022年前半は、昨年同様に新型コロナウイルス感染症の影響により、当基金の支援先も支援活動に大きな影響が残りましたが、半ば過ぎには、ほぼコロナ禍以前の状態に回復してきた状況でした。
 今後も当基金では途上国の糖尿病患者さんの実情をご紹介し、困難な状態におかれた仲間を少しでも手助けできればと、着実に活動を続けていきたいと考えております。

 随時公開されるレポートは、糖尿病ネットワークの「最近の関連情報」コーナーをご覧ください。

 2023年は、当基金が発足して22年になります。これまでご協力いただきました皆様に改めてお礼を申し上げますとともに、今後も日本とは比較にならないほど劣悪な医療状況におかれた糖尿病患者さんのために、引き続きご支援いただきますようお願い申し上げます。
 ありがとうございました。



◎2022年の支援活動

支援は、以下の3つの団体を通じて行いました。

  1. IFL(INSULIN FOR LIFE Groval)所在地:オーストラリア

  2.  コロナ禍が終息を見せつつあった中、ロシアによるウクライナ侵攻がありました。
    インスリン・フォー・ライフ本部のオーストラリアとドイツ、オーストリア、英国が協力し、ウクライナ現地の医療機関や、隣国の避難地へインスリンや糖尿病治療に必要な医薬品・医療器具やその他の医療援助物資を届けました(詳細は、HPをご覧ください)。
    また、支援先であるフィリピンについては、しばらくコロナ禍により中止されていた糖尿病キャンプが、7月より再開されました。

    ■「ウクライナの糖尿病患者さんへの支援について(IFLレポート)」
    https://dm-net.co.jp/idaf/act/update/ifl-9.php



    支援金合計:78万5,441円(送金手数料含む)
    送金回数:5回

    Insulin for Life Groval(IFL)オーストラリア
    http://www.insulinforlife.org/


  3. FUVIDA(Fundacion aprendido Vivir con Diabetes)所在地:エクアドル
  4.    FUVIDAでは毎年糖尿病キャンプ「Dulces Amigos」を開催しており、2022年も3月と7月に実施しました。糖尿病の子供たちとその家族だけではなく、糖尿病医療従事者にも正しく糖尿病を学ぶ機会を提供しました。



    ■南米エクアドル「FUVIDA」糖尿病キャンプレポ―ト(1)
    https://dm-net.co.jp/idaf/act/update/2022fuvida.php

    ■南米エクアドル「FUVIDA」糖尿病キャンプレポ―ト(2)
    https://dm-net.co.jp/idaf/act/update/-2022fuvida2.php



    支援金合計:25万9,690円(送金手数料を含む)
    送金回数:2回

    Fundacion aprendido Vivir con Diabetes(FUVIDA)(エクアドル)
    http://www.fuvida.org.ec/



  5. ドリームトラスト 所在地:インド

     ドリームトラストへの支援は、例年通り包括的な支援と、特定の糖尿病の患者さんを継続的に支援するスポンサー制度の2つの方法で支援を行いました。

     スポンサー制度には2022年現在、当基金からの援助により13名の方々によりご協力いただいており、13名の1型糖尿病患者さんが継続して医療支援を受けております。スポンサー費用は主に患者さんのインスリンや診察費、通院にかかる旅費等に使われております。
     ドリームトラストからは、年1回、各スポンサーが支援している糖尿病患者さんのレポートが届き、子供さんの成長ぶりなど現況を知ることができます。


    「国際糖尿病支援基金」が支援をしているドリームトラストの1型糖尿病患者さん
    http://www.dm-net.co.jp/idaf/sponsoring.php#dt

     コロナ禍が落ち着きを見せたことから、11月には、国際糖尿病デーのイベントが開かれ、ドリームトラストの会員やスタッフの人たちが一堂に会することができ、糖尿病について学び、また、レクリエーションを楽しむことができました。

    ■2022年ドリームトラスト(インド)からの近況報告
    https://dm-net.co.jp/idaf/act/update/2022.php

    支援金合計:60万1,550円(送金手数料を含む)
    送金回数:2回


    ドリームトラスト(インド)
    http://www.dreamtrust.org/


◎2022年の募金状況

期間中の寄付件数:58件
集まった寄付金の合計:134万1,083円

2022年の収支
2021年12月31日繰越金:58万86円
2022年内収入(寄付金合計):134万1,083円
同上 支出(支援金+送金手数料):169万8,251円
2022年12月31日現在 保有資金:22万2.918円

2023年3月
国際糖尿病支援基金 事務局

2023年03月
国際糖尿病支援基金
  • これまでに寄せられた寄付金
    2,012万9,888円 
  • これまでに実行した支援金
    1,951万7,033円 

(2024年12月現在)

国際糖尿病支援基金とは
国際糖尿病支援基金の活動
English
最近の情報

国際糖尿病支援基金が支援する団体
  Insulin for Life
    (IFL:オーストラリア)の活動


  DreamTrust(インド)の活動
  Fundacion Vivir con Diabetes
    (FUVIDA:エクアドル)の活動


  Diabetes Kenya Lifeline
    (JAMBO!:ケニア)の活動

わが友、糖尿病