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2016年フィリピンの糖尿病キャンプレポート(IFLレポート)

 2016年5月4日から14日にかけて、今年もフィリピン各地で糖尿病キャンプが開催されました。参加したインスリン・フォー・ライフ(IFL)のスタッフであるニール・ドナランさんより、レポートが届きましたので、ご紹介します。

 国際糖尿病支援基金はこの活動に賛同し、インスリン・フォー・ライフ(IFL)を支援しています。








Insulin for Life(IFL)オーストラリア
Neil Donelan
ニール・ドナラン氏




ドゥマンガテ市での糖尿病キャンプ(2016年5月4日−6日)
開催地:ヴァレンシア・ドゥマンガテ市 テヘロスリゾート・アンド・ハイランドキャンプ

 ドゥマンガテ市で初となる糖尿病キャンプが、ネグロス・オリエンタル・ホスピタルの主催で行われました。
参加者は10歳から20歳の子供たち36名の他、30名の成人で、成人の参加者の内訳は、子供たちの親、医師、看護師、糖尿病エデュケーターで、マニラ、セブ、そしてドゥマンガテからボランティアでの参加です。参加者は、経済的に恵まれない家庭の子供たち、及びその親たちが糖尿病について学び、管理するための教育機会を提供しました。

 今回の糖尿病キャンプでは多くの活動が盛り込まれ、子どもたちは水泳、ゲームを楽しみました。
グループ毎での話し合いでは、子供たちや親たちにも、今後の希望や日々糖尿病と共に生きていく不安を語ってもらいました。最初は、皆恐る恐る自分を表現していたものの、時間が経つにつれて、徐々に打ち解けていきました。キャンプ中は常に検査や測定が行われ、子供たちは、毎日、体調に気を配っていないと、どんな症状が身体の中に現れるのかということについて教えられました。栄養や衛星の面についても教えられました。

 「インスリン・フォー・ライフ(IFL)オーストラリア・アンド・グローバル」では、ドゥマンガテ市糖尿病キャンプにおいて、インスリンを始め、糖尿病管理に必要な資材類を支援し、代表して2名が参加しました。


バコロド市検診プログラム(2016年5月8日)

 バコロド市にあるバコロド・アドベンティスト・メディカル・クリニックにて1日糖尿病検診、及びインスリン・必要器機配布プログラムが行われました。
IFLでは、38名の糖尿病患者に無料でインスリンを提供し、また糖尿病教育の機会を提供しました。


セブ市での糖尿病キャンプ(2016年5月11日―13日)
開催地:セブ市内サロサシティホテル

 セブ市の糖尿病キャンプは、セブ市の北部にあるリゾート地、ダナオにて開かれる予定でしたが、予算が限られていたため、3日間にわたり、街中にあるサロサシティホテルの会議室にて行われました。経済的に恵まれない家庭の9歳から30歳までの患者と数人の親たちが参加しました。
 セブ市や首都マニラからもキャンプ運営のためにボランティアが参加し、多くの活動が行われ、健康と栄養の重要性を再度訴えました。子供たちは、24時間にわたって血糖値を測定し、インスリン注射をしました。異なるタイプのインスリンが使用され、医師たちやエデュケーターたちによって使用されました。

 教育プログラムの一環として、「蛇と梯子」または「滑り台と梯子」と言われる、サイコロを使った双六ゲームのようなゲームが行われ、糖尿病コントロールに関する落とし穴や様々な状況下で、どのように対処すべきか。ということが、床の上に広げられた大きなマットに描かれ、楽しみながら学びました。

 IFLでは、セブ糖尿病キャンプに必要なインスリンを初め糖尿病治療に必要な資材を支援しました。


ディポログ市の糖尿病検査デー(2016年5月14日)

 本プログラムは、ディポログ市に新たにできたコラソン・アキノ・ホスピタルにて「糖尿病検査デー」として開催されました。94名の糖尿病患者が検査を受け、主な参加者は、成人の若年から高齢者でした。ボランティアとして参加した医師たちやエデュケーターたちを通じてインスリンが提供され、糖尿病について学びました。

 IFLは、「糖尿病検査デー」のために必要なインスリンを始め、テストチップやグルコメーターといった全てのものを支援し、残ったものは、病院に無償で提供しました。


まとめ

フィリピンでは、約1億人の人口のうち、1,200万人が糖尿病を患っていると予想されています。 IFLでは、年々、インスリンを必要とする主に途上国の糖尿病患者さんへ、インスリンを提供する助けとなる活動を遂行すべく支援活動を拡大しています。なぜなら、それは、とても大きな挑戦でもありますが、少しずつ道は開け、多くの糖尿病患者さんの命が助かっているのです。

最近では、セブの近くのラプラプ病院とサン・ピオ・ビレッジ・クリニックからもIFLへの支援要請が来ています。

IFLの活動について、詳しくはウェブページでご確認ください。多くの途上国にて活動していることを紹介しています。
■Insulin for Life Groval(IFL)オーストラリア
http://www.insulinforlife.org/

ニール・ドナラン
Insulin for life Australia & Global
Member of IDF Insulin Taskforce Committee

【English】
Philippines Camp Reports May 2016/Neil Donelan
http://www.dm-net.co.jp/idaf/ifl2016/iflreport201601.pdf


●関連サイト
2015年フィリピンの糖尿病事情(IFLレポート)
2014年フィリピンの糖尿病キャンプ報告
インスリン・フォー・ライフ(IFL)(オーストラリア)
国際糖尿病支援基金

 国際糖尿病支援基金は、インスリン・フォー・ライフ(IFL)オーストラリアの活動を支援しています。

 IFLの活動にご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口

2016年07月
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  • これまでに寄せられた寄付金
    2,012万9,888円 
  • これまでに実行した支援金
    1,951万7,033円 

(2024年12月現在)

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