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2005年12月26日
1型糖尿病のメジャーリーガー
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米国メジャーリーグのチームであるクリーブランド・インディアンスは、先発右腕ジェーソン・ジョンソン 投手と年俸400万ドル(約4億6,800万円)で契約を結んだと発表した。
ジョンソン選手は昨シーズンはデトロイト・タイガースで活躍し、33試合に登板し8勝13敗、防御率4.54という成績だった。好投しながらも味方打線の援護に恵まれなかった試合が多く、インディアンスに入団したことで、今後は勝ち星を伸ばすことが期待されている。
ジョンソン選手は1型糖尿病患者であり、糖尿病であることは野球選手として活躍する上で不利ではないかと懸念されたこともあるが、ジョンソン選手と球団マネージャーは「適確に血糖コントロールを行っていれば問題はない」とコメントを発表 している。
ジョンソン選手は試合に登板するときには必ずポケットベルほどの大きさのインスリンポンプをユニフォームの下に装着し、試合中はブドウ糖やブドウ糖を含む清涼飲料水を利用し低血糖の対策をしているという。
「私が11歳のときに1型糖尿病と診断された時に、父親に『野球選手になって活躍すれば多くの人々にとって励ましになる』と言われたことをいつも思い出す」というジョンソン選手の談話が紹介されている。
米国のプロスポーツで活躍する1型糖尿病患者はジョンソン選手以外にも、シカゴ・カブスで活躍していたロン・サント元三塁手や、ホッケーのボビー・クラーク、アメリカンフットボールのウェード・ウィルソン やマイケル・シンクレア、プロゴルファーのケリー・キーニー、バスケットボールのクリス・ダドリーなどがいる。
米国糖尿病学会(ADA)のサイトには、小児糖尿病について患者やその家族、学校の関係者などに向けて解説したコーナーを設けてあり、小児糖尿病患者の運動についても解説してある。そこでは運動選手として活躍する1型糖尿病患者が多くいることが紹介されている。
●詳細はデトロイト・タイガースのサイトへ(ニュースリリース/英文)
●詳細は米国糖尿病学会(ADA)のサイトへ(英文)
●詳細は米国糖尿病学会(ADA)のサイトへ(英文)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所