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2.発表者インタビュー
2.発表者インタビュー
――尿糖測定は、どんな患者さんに向いていると思いますか?

JDS発表
小野澤しのぶ さん
小野澤さん:
 意外と男性に多いのですが、ご自分でグラフを作って持ってきてくれたりします。グラフの変化に、どんな理由があるのかを自己分析するのが楽しくなるみたいで、そんな方はハマるみたいですね。とくに尿糖測定器は数字が出ますので、数字自体にインパクトがあり、ハッと気付くということもあるようです。私たちがいろいろ言うよりは、数字を見て、ご自身が感じてくださっている部分は大きいかもしれません。

安部先生:
 例えばダイエットの場合、自分の体重を毎日測るだけで、ダイエットに成功する人もいます。自分の体重を毎日測るということは、自分の身体の状態をモニターするということだと思うのです。これによって、体重はこういうときに下がる、上がるということがわかるようになります。それを理解した上で、自分で調整していくということだと思います。

 尿糖を毎日計ることで血糖コントロールが改善するというのは、これと同じことです。尿糖だけではなく、血糖測定もそうですし、測定するという段階になったとたんに良くなるという可能性もあります。そういう意味では、このデータの中には、"計ったことから生まれる効果"というものが必ず含まれています。体重を計ることすら嫌だという人、体重を毎日計るなんて面倒臭いという人たちが痩せられないのと同じことで、尿糖測定も血糖測定も体重測定も、同じ側面をもっているのではないかと思います。

 少なくとも、血糖自己測定よりも始めやすいけれど、体重測定よりは、ちょっと難しいです。体重計は乗るだけなのに対して、尿をかけて洗わなければならない。けれども、血糖測定のように針を刺して血液をとるような手間暇から考えれば、尿糖測定は簡単なものですから。行動の起こしやすさで言えば、機器さえあれば、体重を測ることに近いくらいの手軽さです。

――こんな人にはあまり向いていないかも、という部分はありますか?

小野澤さん:
例えばデータをとるのが苦手な方。あとは機械が苦手な方。数字がかなり変動しますので、「その数字に疲れてしまう」という言い方をされた方がいます。「上がったり、下がったり、何が何だかわからない」と。

 尿糖の出方は個人によって異なるので、血糖値と尿糖値のすり合わせは、ご自分の(尿糖値の)データを先に取っていただかないとわかりません。それに、血糖値の変化を記録するのと同じ要領で行うので、血糖値と尿糖値を混同しないよう注意が必要です。尿糖値のデータはイコール血糖値の値なのだと最初から思い込んでしまうと、それを修正するのに少し時間がかかります。

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2011年07月 

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※2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わされるようになりました。過去のコンテンツの一部にはこの変更に未対応の部分があります。

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