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2.発表者インタビュー
2.発表者インタビュー
 尿糖と血糖の相関に関する発表を行った清水内科の安部純院長と、同院管理栄養士(CDE)小野澤しのぶさんに、尿糖測定の極意についてお話をうかがいました。

JDS発表
安部 純 先生
安部先生:
尿糖測定を行ったことで血糖コントロールが改善した方がたくさんいるのですが、尿糖測定の有用性を語り、広く使ってもらうには、尿糖と血糖の相関はどうなのか、という話題が必ず出てくるんですね。そこで今回、それをきちんとお示しするために研究を行いました。すると、皆さんが一瞬戸惑う位、きれいに相関が表れたのです。

−−尿糖と血糖に相関関係があるという実感は、前からあったのでしょうか

安部先生:
 出ると思いました。ある意味で、血糖値の積算値が尿糖値ですから当然出るはずなのですが、今回の試験では予想通りでした。尿糖は、食後平均血糖値と最も相関しているだろうと。そして、食後血糖値のピークは人によって違うのですが、そことも相関がありました。すなわち、尿糖値は血糖値を反映しているということが、この結果からも証明されたわけです。

−−155名の患者さんはどのように選んだのですか

小野澤さん:
 当院では、年に一回、合併症を予防する検査として食事負荷試験を行っています。まず、それぞれの患者さんの指示単位ごとにお弁当の量を設定し、そのお弁当を持参していただきます。そして、食事の前後の血糖値の変化を見ていきます。その検査と並行して、尿糖値を0分と120分の時点で測定しました。

−−発表後の質問で、腎性糖尿の場合はどうするのか?との質問がありましたが

安部先生:
 もちろん、尿に糖がたくさん出てしまう人もいます。ですが、例えば、尿糖を使って糖尿病を診断しようというわけではありませんし、腎性糖尿を見つけようというわけでもありません。糖尿病と診断された人で、しかも尿に糖が出るくらい血糖が高い患者さんが、血糖コントロールを良くするためのひとつのデバイスとして活用するには、とても有用だということを知ってほしいと思っています。

小野澤さん:
 今回の発表では、155名という集団でみていますけれど、丁寧に個々を見た場合には、先生が仰った腎性糖尿の可能性がある人でも、その人なりのパターンがみえてきます。ここまではOKで、ここは何か振り返りが必要、というような「グレーゾーン」が。そこを医療者が見つけ出すことも、ひとつの利点につながってくるのではないかと思います。

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2011年07月 

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※2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わされるようになりました。過去のコンテンツの一部にはこの変更に未対応の部分があります。

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