糖尿病Q&A1000

Q.183 速効型より効果が早く現れるという超速効型の利点はなんですか?

 速効型インスリンは注射後30分ぐらいから効果が現れ始めるので、食後の高血糖を抑えるためには、食事の30分前に注射をする必要があります。日常生活では注射後30分たたずに食事を始めることになったり、逆に30分たったら事情が変わって食事がとれなくなって低血糖を心配しなければいけないことがあります。超速効型の場合は、食事の直前に注射すればよいので、そのわずらわしさがありません。
 また、効果の持続時間も速効型より短く食間には効果がなくなるので、低血糖が起きにくいという利点もあります。ただ持続時間が短いので、基礎分泌も低下している患者さんの場合(おもに1型糖尿病の方)では、食後の高血糖がいったんコントロールされたとしても、次の食前にはインスリンの効きが弱まっていて高血糖になってしまうという場合が経験されています。そこでこのような点への対策も必要になることも知っておかねばなりません。
2006年04月20日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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02-4-2 インスリンについてのQ&A

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