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カンボジアの糖尿病患者さん
■ 2009年7月


IFLは3つの医療センターにインスリンを送りました。
IFLからインスリンや血糖測定器、測定チップなどを受け取り、血液検査を受けているコサマック病院の若い1型糖尿病患者たちの写真を添付いたします。それぞれの患者については後日、詳しくご連絡します・・・。

カンボジアの2型糖尿病患者の特徴は、欧米のような裕福な国と異なります。欧米では過体重や肥満が増加し、糖尿病の要因になっていますが、カンボジアでは肥満の人は少ないのです。カンボジアの2型糖尿病の人のうち過体重のみられるのはおよそ半数で、5人に1人は低体重です。カンボジアを含め多くのアジア系の人ではインスリン分泌能が低い傾向がみられ、少し太っただけでも2型糖尿病を発症しやすいのが特徴です。
カンボジアでは、インスリンを含む糖尿病の医薬品、その他の医療資材の供給を、政府の医療保険や補助金で支援する体制はできていません。糖尿病患者は自費で診療を受けなければなりません。政府の医療に対する支援の多くは、エイズなどの感染症に費やされ、糖尿病などの慢性疾患はおろそかになりがちです。
世界保健機関(WHO)は、カンボジアを含む西太平洋地域では、糖尿病などの感染症以外の病気で亡くなる人が全体の7割に上ると概算していますが、カンボジアで医療支援を得られるのは1%に過ぎません。
糖尿病は、薬物療法を含むさまざまな治療を行えば、健康の人と同じように生きられる病気ですが、そのためには医療費が必要となります。カンボジアの貧しい人々は糖尿病についての適切な知識ももっておらず、効果のない民間療法を頼り、わずかな資産を費やしてしまう例も多いのです。
カンボジア人の食事の8割を占めるのは白米です。これに野菜や魚、フルーツなどを加えますが、食事は高炭水化物で、塩分の摂取量も多い傾向があります。伝統的な食事の健康的な部分をいかしながら、糖尿病の予防や進展抑制のために、食事について適正な知識をもつ必要がありま
1人1日当たり2米ドル(約190円)未満の医療費があれば、カンボジア人のほとんどが最小限の医療を受けることができますが、実際には糖尿病の医療体制の整備はようやく着手されはじめた段階です。カンボジア政府は最近になり糖尿病対策に乗りだしましたが、現状では患者は公立病院や保健所で糖尿病の治療を受けることができません。
非政府系のクリニックがいくつか開設され、糖尿病専門のクリニックもあります。プノンペンのシアヌーク病院ホープ医療センターでは、外来診療と入院診療を受けることができ、糖尿病腎症や心血管疾患といった糖尿病合併症の長期的な医療も提供していますが、それは緊急の場合が多いのです。多くの患者は、外来で2ヵ月や3ヵ月ごとに糖尿病の治療を受けています。世界糖尿病財団は5つの州で、地域の基幹となる糖尿病クリニックを支援しています。