10歳以下の小児糖尿病患者さんのための糖尿病キャンプを開催(南米エクアドル「FUVIDA」)(1)
南米エクアドルで小児糖尿病患者さんを支援するFundacion Vivir con Diabetes(FUVIDA)(代表:アラセリー・バスルト・カルデロン氏)では、初の試みとして、10歳以下の小児糖尿病患者とその家族を対象とした糖尿病キャンプ「Dulces Amigos Kids 2018」を2018年11月24日・25日に開催しました。<br /> そのレポートが、FUVIDAから届きましたので、ご紹介します。
国際糖尿病支援基金は、この活動の趣旨に賛同し、2008年より南米エクアドルのFUVIDAを支援しています。
Fundacion Vivir Con Diabetes代表
president.Aracely Basurto Calderon
アラセリー バスルト カルデロン
FUVIDAの糖尿病キャンプ「ドゥルセス アミーゴス キッズ 2018」は、10歳以下の小児糖尿病患者とその家族20組、並びに糖尿病専門医やボランティアなど総勢57名が参加者し、1型糖尿病に関して実践的に学ぶことを目的として開催しました。
私たちFUVIDAは、子供達が遊びを通して「糖尿病」について学べるように糖尿病の専門家たちによる充実した教育環境を整えています。
また、小児糖尿病患者の家族は、子供の血糖値の状態を把握することで、どういった対処が必要なのかを専門家の指導のもと学ぶことができます。
開催場所は、エクアドル共和国のマチャリージャにある、「カノアキャンピング」というキャンプ場にて行いました。この場所を選んだ理由は、子供達が海や砂浜、岩山などの豊かな自然を感じ、笑顔で楽しむことができると感じたからです。
この豊かな自然もまた、糖尿病教育を行う環境作りに大きな役割を果たしてくれました。
キャンプ場の所有者である、ヴェントゥラさんとリディアさんご夫妻は無償で場所の提供をしてくださったうえに、参加者の方々がまるで我が家にいるような暖かいおもてなしをしてくださいました。
今回の糖尿病尿病キャンプにおいて、ご家族の方々への糖尿病教育に重要な役割を担ってくださったのが、国際小児思春期糖尿病学会に所属するフリエ・ペリカンド医師です。
子供達が指導員の付き添いのもと、砂浜や海で遊んでいる傍らで、ご家族の方々は砂浜に座り、気持ちの良い海風を感じながらペリカンド医師の指導を受けました。
ペリカンド医師の指導は国際小児思春期糖尿病学会の新しい指針に沿ったもので、主に低血糖や高血糖、血糖コントロール、適切な運動や食事療法などをテーマとして参加者からの質問に、ひとつひとつ丁寧に答えるというものでした。
子供たちはレクレーションの時間に、砂浜での散歩や、頂上から綺麗な景色が望める海岸の岩山に登ったりしました。ラウル・サンブラーノさんの運転するバギーに乗せてもらい海岸を走った時には、子供達は大いにはしゃぎ、喜んでいました。
FUVIDAでは、リサイクルなどを通して環境汚染を減らすというプログラムも行っているので、キャンプの参加者の子供達とそのご家族の方々も地元の子供達と協力し、砂浜の掃除をして、15袋ものゴミを拾いました。1つのゴミ袋は6キロ以上にも及びました。
下の写真は参加者のモイセス君とエロヒム君が「FUVIDA」の文字を砂浜に大きく書いたものです。
10歳以下の小児糖尿病患者さんのための糖尿病キャンプを開催(南米エクアドル「FUVIDA」)(2)へ続く
翻訳協力:鈴木有様
●関連サイト
2018年エクアドルの糖尿病サマーキャンプ報告
Fundacion Vivir con Diabetes(FUVIDA)(エクアドル)
国際糖尿病支援基金
FUVIDAの糖尿病サマーキャンプ活動にご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。
御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。
振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口
※通信欄へ「FUVIDA支援」とお書き頂きますようお願い致します。