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2010年国際糖尿病支援基金・年次報告書


国際糖尿病支援基金・年次報告書
(2010年1月1日〜2010年12月31日)
◎はじめに

 途上国における糖尿病患者さんの現実を日本の医療スタッフや患者さんに知っていただくとともに、そのような患者さんを支援していくことを目的に、国際糖尿病支援基金が発足してから、おかげさまで9年が経過しました。
2010年も、当基金ホームページには多くのアクセスや問い合わせがあり、沢山の方々から当基金の活動に関心を寄せていただくとともに、ご寄付をいただきましたことを心より感謝申し上げます。

 期間中、個人・団体から25件の寄付がよせられ、新たに102万2,000円の基金が集まりました。毎年、定期的にご寄付を頂いている方もおり、基金発足以来の寄付金累計は665万2,534円になります。
 一方、今期間中に、途上国の糖尿病患者さんの支援のために110万9,742円(送金手数料を含む)を送金し、実際の支援活動に活用させていただきました。基金発足以来の支援金の合計は633万678円となりました。
 皆様からのご支援は、現地では大きな価値を有し、多くの糖尿病の患者さんの命が救われ、大変喜ばれております。

 主な支援先は、例年通り2006年まで国際糖尿病連盟(IDF)の副理事長を務められたRon Raab氏が主催する「IFL(INSULIN FOR LIFE INC(オーストラリア))」、ならびにSharad Pendsey医師が主催する、糖尿病の子どもや女性を支援する「ドリームトラスト(インド)」に対して、行ないました。

来年2011年は当基金発足から10年を迎え、ホームページのリニューアルや、ケニアを中心とするアフリカでの新たな活動の可能性等を検討しております。今後も当基金では途上国や被災地での糖尿病患者さんの実情をご紹介し、困難な状態におかれた仲間を少しでも手助けできればと、着実に活動を続けていきたいと考えております。

 これまでご協力いただきました皆様に心からお礼を申し上げますとともに、今後とも恵まれない状態に置かれた糖尿病患者さんのために、引き続きご支援いただきますようお願い申し上げます。
 ありがとうございました。



◎この1年の支援活動
支援は、以下の2つの団体を通じて行いました。
  1. IFL(INSULIN FOR LIFE INC)所在地:オーストラリア
     IFLへは、2010年1月に発生したハイチ地震で被災した糖尿病患者さんや、例年、南米エクアドルでFUVIDA(Fundacion Vivir con Diabetes Ecuador)が主催している小児糖尿病サマーキャンプ等へ支援を行いました。
     この小児糖尿病サマーキャンプはこれまでは年1回の開催でしたが、毎年参加者が増えている点と、参加した子供さんやその両親達からも好評を得ているなどますます活発化しており、来年2011年からは年2回(春・夏)開催することになりました。 

    支援金合計:43万4,525円(送金手数料含む)
    送金回数:2回

    ■ハイチ地震で被災した糖尿病患者さんへの緊急支援について
    http://www.dm-net.co.jp/calendar/2010/01/009661.php
    ■2010年FUVIDA(エクアドル)小児糖尿病サマーキャンプについて
    http://www.dm-net.co.jp/idaf/2010/010316.php#more

    ■世界糖尿病デー「ビック・ブルー・テスト」について
    http://www.dm-net.co.jp/calendar/2010/11/010711.php
     また、IFLが推し進めているIDF(国際糖尿病連合)の「ビック・ブルー・テスト」キャンペーンが11月14日の「世界糖尿病デー」に合わせて実施され、日本からも当基金ネットワークを利用して協力いたしました。ビデオの視聴回数に応じて関連企業から寄付金が提供されるこのプロジェクトには12万アクセスがあり、タイアップ企業から75,000US$(約650万円)の寄付金が集まりました。

     10月には、韓国・釜山で開催された「第8回IDF(国際糖尿病連)西太平洋地区会議」へ出席する前に、IFL会長のRon Raab氏とNeil Donelan氏が来日し、当基金事務局を来訪され、今後の活動について情報交換をいたしました。
      2012年に京都で開催される「第9回IDF(国際糖尿病連)西太平洋地区会議」や、2011年のドバイ(アラブ首長国連邦)、2013年にメルボルン(オーストラリア)にて開催される各IDF会議において、IFLと当基金とで共同でプロモーション活動を行うことが話し合われました。


    IFLのメンバーと国際糖尿病支援基金運営委員

    Insulin for Life(IFL)
    http://www.insulinforlife.org/


  2. ドリームトラスト 所在地:インド
     ドリームトラストへの支援は、例年通り国際糖尿病支援基金からの包括的な支援と、特定の糖尿病の患者さんを継続的に支援するスポンサー制度の2つの方法で支援を行いました。

     スポンサー制度には2010年にも新たに3名の支援者が加わり、年々、当基金から支援する糖尿病の子供が増加しております。ドリームトラストからは、年1回、各スポンサーが支援している糖尿病糖尿病患者さんのレポートが届き、子供さんの成長ぶりなど現況を知ることができます。

     現在、16名のスポンサーの方々に御協力いただいており、16名の1型糖尿病患者さんが継続して医療支援を受けております。スポンサー費用は主に患者さんのインスリンや診察費、通院にかかる旅費等に使われております。
    各支援者の詳細については、以下のサイトを御参照ください。

    「国際糖尿病支援基金」が支援をしている1型糖尿病の患者さん
    https://dm-net.co.jp/idaf_info/cat1193/

     また、来年2011年2月には、インド・ナグプールにおいて、ドリームトラストのスポン サーや支援を受けている子供さん、運営スタッフ等との交流イベントが行われる予定です。

    支援金合計:67万5,217円(送金手数料を含む)
    送金回数:3回

    ドリームトラスト(インド)
    http://www.dreamtrust.org/

◎この一年の募金状況
期間中の寄付件数: 25件
集まった寄付金の合計:102万2,000円

この1年の収支
2009年12月31日繰越金: 40万9,598円
2010年内収入(寄付金合計):102万2,000円
同上 支出(支援金+送金手数料):110万9,742円
2010年12月31日現在 保有資金:32万1,856円

2011年2月
国際糖尿病支援基金 事務局

2011年02月
国際糖尿病支援基金
  • これまでに寄せられた寄付金
    2,012万9,888円 
  • これまでに実行した支援金
    1,951万7,033円 

(2024年12月現在)

国際糖尿病支援基金とは
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最近の情報

国際糖尿病支援基金が支援する団体
  Insulin for Life
    (IFL:オーストラリア)の活動


  DreamTrust(インド)の活動
  Fundacion Vivir con Diabetes
    (FUVIDA:エクアドル)の活動


  Diabetes Kenya Lifeline
    (JAMBO!:ケニア)の活動

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