米国のベンチャー企業の「Mark One」は、カップ内に注ぎこまれた飲料の栄養成分を自動的に計測するスマートカップ「Vessyl」を発表した。
糖分のとりすぎを警告する機能も
Vessylは一見すると普通のカップのように見えるが、カップ内に分子センサーが埋め込まれており、注ぎ込まれた飲料のカロリー、糖分、タンパク質、ナトリウム、カフェインなどを自動的に計測し、その結果をスマートフォンに送信する機能を備えている。
どんな飲料でも栄養成分を自動的に分析し、市販の飲み物ならコーヒー、ジュース、ビール、ワイン、スムージーなどに対応しているという。
側面にはシンプルな発光ディスプレイが搭載されていて、分子センサーが作動すると飲料の種類を表示するようになっている。付属のソーサーの上に置くと充電が可能だ。
Vessylの専用アプリには、1日にどれだけのカロリーや糖分を摂取したかを記録する機能など備わっており、過剰に摂取するとそれを知らせるアラーム機能なども付いている。糖分のとりすぎを警告する「ダイエット機能」や、就眠前のカフェイン摂取を警告する「睡眠を最適化する機能」なども利用できるという。
米国のクイーンズ大学ヒューマン メディア ラボのジャスティン リー氏らが考案し、7年がかりで製品化した。飲料の栄養成分をセンサーで分析する手法は以前からあったが、それを小型のカップに組み込むのが難しかったという。
「食品のカロリーや栄養成分をスマートフォンで検索するサービスは以前からありましたが、Vessylはその場で確認できるので、利用者のカロリー管理や健康増進の動機付けに効果的です」と、リー氏は言う。
2015年初めの発売を予定しており、小売価格は199ドルだ。食事管理を助ける新しいデバイスとして、日ごろから健康管理に気を付けている中高年や、健康意識の高い人向けにこの製品を提供していく予定。
Mark One Vessyl
[ Terahata ]