患者さんのほんね、医療者のホンネ

2017年04月13日

Q. 患者さんに食事療法を継続してもらうためには、何が必要だと思われますか?

A. 医師・医療スタッフのホンネ

  • 日常的に食事内容の評価が出来る環境。メール添付画像による栄養士の指導等の普及。
  • 食事療法の効果として実感することのできるSMBGは有効だと思います。インスリン療法をしていない方にも保険適応を。
  • コントロール不良の方では血糖自己測定があるといいかもしれません。
  • 食事療法をすることで、どのような効果があり、病態として改善に向かうことを理解してもらうことだと思います。
  • 毎回、医師、看護師、管理栄養士が病態についてしっかりと説明し、患者さんが納得して頂くように指導しています
  • 家族の協力
  • 毎回の食事や毎日の食事のカロリーをきちんと守る事は困難なので、3日単位や1週間単位など心の余裕を持ち、長続き出来る様アドバイスする。但し、食べる順番や、バランス等は考慮する様アドバイスする。
  • ひとりひとりの患者さんにオーダーメイドでないといけない。何が好きでどうしてもはずせないものがあるならどうするといいか、を患者本人が決定すべき。
  • 糖質を中心に食事指導出来れば1番わかりやすい
  • 定期的な食事指導
  • 家族の中でよく理解した協力者と実際の食事に即した教育(全てを変えなくて良いので)
  • 食べたものと血糖値の変化などを細かくみて、説明に使う
  • 努力が血糖値、体重に反映されていると感じさせるプログラム
  • 中食、外食でもわかりやすい。
  • アプリなどの活用
  • 患者のライフスタイルに合わせた食事の工夫が必要だと思う。
  • 定期的に栄養指導を受けてもらう。家族の協力。
  • カロリーが高くなる食べ方や、食材を知らせると、それほどストレスなくカロリーダウンできるのでは?
  • 我慢、制約といった概念で考えること自体、無理がある。さらに言うと、飽食の概念は近年かつ先進国に限る事象。「低カロリー=良い食事」という誤った考えをただす必要がある。
  • 糖尿病に関して正しい知識を身に着けていただき、医療従事者の支援があることだと思います。
  • 栄養士が継続的に関与する
  • 食事記録・血糖測定・体重測定を同時につけてもらい、効果の実感をしてもらうのが一番説得力がある
  • 食事療法を食事制限とは考えないこと。糖尿病に限らず、医食同源であるので、生きていくうえで、好ましい食生活を一緒に考えていくことが重要と考えています。くれぐれも食品のみで考えるのではなく、生活習慣を詳しく聞き取ることで、できる工夫を一緒に考えていくことが重要と思います。
  • 人任せではなく作る喜びも味わえる事
  • 心理的介入
  • 診察毎に食事アドバイスの時間が取れることが本来理想ですよね。
  • モチベーションを維持するために、数値で経過がみられ、効果が確認できることが継続につながるのでと考えます
  • 甘くておいしい低カロリースイーツ
  • 定期的なサポート
  • ・毎日実施可能な食事療法であること。
     ・現在の実際の食事から理想的な食事療法への修正点を指導すること
  • 患者さん自身の食事療法に関しての理解。家族の協力。患者さんに関わるスタッフの積極的な関与。まず、医師の点数をなくして、薬局などの栄養士が、患者の申し出で行えるようにし、高い点数をつけること。
  • 食環境。
  • 高齢独居、年金収入のみが多く、食材購入・調理が難しい。かといって宅配弁当は高価すぎて1食分を2食に分けて食べている方が多い。
  • スーパーでの食材の小分け販売と行政による宅配サービスを行って欲しい。
  • 外食が、ラーメン屋とチェーン店のファミレスしかない。ラーメン屋は野菜の副食を置いて欲しいし、チェーン店は高齢者でも食べやすい野菜を使用した料理を提供して欲しい。
  • 一回限りの栄養相談で終わることなく、何度も相談しやすい雰囲気、コミニュケーションをとることが大切だと思う。
  • 毎日の食事内容の記録。
  • デジカメ等で記録してもらい、栄養士に評価してもらう。
  • 食事量が多すぎる人は野菜の摂取が少ないことが多いので、まずは野菜を毎食最初に食べることから実施する。
  • 手間が少なく、容易に実行できる事
  • 時にはズッコケてもいいと思いますと指導をしています、ずっと食べたいものを、自分も我慢は出来ませんから、その前後は、食事療法をがんばろうねと指導してします
  • 患者さんを認めるというサポート力
  • 具体的なメニューなどの提示
  • 生活をよく聞き取り、可能な事を一緒に考える人がいること
  • フィードバック、仲間
  • SMBG
  • 糖尿病を理解する事
  • 極端な制限をかけない、ときには食べたいものを食べさせる。食べる順番を守る。果物の取り方を具体的なおおきさで説明する。外食時の、メニュー選択方法を説明する。
  • やってみようと思ってもらうことから、だんだん自分のできることを増やしながら継続していくことがよいと思っています。
  • 分かりやすさと、継続的にお話を伺うことしかないように思います。
  • 時間をかければかけるほど、継続はしてもらえますが、1人にかけられる時間は限られています。
  • 100%を目指さないこと。(患者と医療者側双方)
  • どういった内容であれば継続できるか、実際行ってみて効果が実感できるかどうか。ちょっとでも、できている日があれば褒めること。
  • 簡単に実行できる。患者様との間に信頼関係を築き、支援することができる。
  • 一緒に頑張れる仲間がいる。負担を感じない。
  • 病気治療を続けることで、改善されることを理解してもらえるために指導する側でも医療スタッフの協力体制が必要である。また指導者自身の資質の向上をしてゆきたい。
  • 高齢者も多いため、見て分かりやすいもの、簡単手軽な料理やいつもの食事に一工夫でバランスを整えることができるものなどの冊子
  • 仕事をしている患者さん用に、夜遅く食べられる低カロリーメニューなどが分かりやすく載っている冊子など
  • 総カロリーから食事を考えるのは理解がむつかしいので、現在の食事からいかにして糖質を抜いた食品を摂るかということが一般に人には理解しやすいとおもいます。
  • 個々の患者さんに、合わせた指導方法を、心がけること。
  • 老齢の方が増え自分で調理できない、外食になり易い、自分で作れるものが限られる等、やはり周りからの支援の充実が必要です。
  • 子供さんには小さい頃から自分で食事を作ることが出来るように、作る楽しみをもってもらえるようにすることも大切だと思います。
  • 定期的な指導
  • 具体的な目標を患者・医師・家族で共有し「患者が一人で頑張っている」状況にならないようにしたいが、マンパワーや、患者と話をする場所の不足などがあり、難しい。
  • 無理のない、モチベーションを維持できる目標設定が必要。
  • 食事療法を継続するための、患者自身の目的(継続が目的ではなく、それにより得られるもの、将来の希望など)があるかどうかということは、継続できるかどうかを大きく左右すると思う。
  • 患者さんと信頼関係を築き、頻回に栄養指導へ来ていただく。自分で何をすべきか気づいていただく
  • 定期的な声掛けと食事記録での振返り。クラウドやアプリなどのツールで自己計算は簡便化されつつあるが、70代以上の方には実施を促しにくい(そもそもITを使いこなせない方も多い)
  • 体重を減らして痩せることばかりが先行しがちなので、きちんと食べること、筋肉を守ることをもっと強く説明し理解してもらいたい。ただ、体重が減ると患者さんは嬉しいので、その実感で続けやすくなるのも確か。
  • まずは何か一つ改善できるものを自分で決めてもらう。期間を決めて評価して、項目を増やしていく。
  • 目的観の明確化、実施の必要性
  • 動機づけ、効果を実感できること、家族や周囲の支え
  • 継続した栄養指導。
  • 患者にとって、何なら挑戦できるか相談して、目標設定する。今までの生活習慣は変えられない患者が多い。
  • 患者の食習慣を理解し尊重すること、継続してフォローアップすること、食品交換表の類で縛りつけないこと、患者からのアイデアを引き出すこと
  • 30分以内の指導。ポイントを押さえ、具体的な内容。居心地の良い場にするよう心がける。
  • 一度の栄養指導では、その場の理解はできていても家に帰ると忘れている。コミニュケーションがとれないため栄養士の口数が多くなり指導(おしつけ)になり、改善が実行できないものになりがち。定期的に栄養指導をすることにより、栄養士と患者のコミュニケーションがとれ、オーダメイドの栄養指導ができる。
  • 低カロリーや油抜きにこだわりすぎると継続しにくい。油分の効果的な使い方や旨味の出し方についてもっと知識が欲しい。(指導する側にも)
  • やる気、危機感
  • 自分の体が普段の食事でどのような血糖上昇下降変動をしているか、自己血糖測定で体験させる。
  • うまくいっていることを実感できる機会や、中止してしまいそうなタイミングでの介入ができればよいが、中止してしまいそうなタイミングは本人以外が把握することが困難であるため、大学病院では難しい。
  • SMBGで実感してもらわない限り、食事療法の意義について真の理解にはつながらない
  • 栄養相談の際の、コミュニケーションや信頼関係。次回の来院時までの無理のない計画や約束を、患者さんと確認の上、行なう。
  • 自分の体を大事にする気持ちがあれば、無茶はできないと思う。その気持ちが欠如した人が多く見受けられるので、非常に残念に思う。
  • 食事療法のエネルギーを守ることも重要ではあると思うが、食品交換表を見て、じっくり実践している患者さんはどのくらいいるのか?
  • 食品交換表自体が受け入れられていない、実践可能な内容になっていないように思う。
  • 主婦雑誌のように、糖尿病食の作り方のような雑誌が定期的に発行される
  • 食品交換表というネーミングを変える、など、苦手意識を軽減できるようにしてみてはどうか?
  • 患者さんの病態だけでなく、心理面や社会的側面を考慮した支援が必要だと思います。
  • 気持ちの準備ができていない患者さんに対して、医療者側が「必要だから・・・」と一般的な知識だけを伝えるような指導をすると萎縮されてしまうのでないかな・・・と思います。また、やる気があっても経済的な理由や仕事の関係で思うようにいかない・・ということもあるので相手を知ることから始めるようにすると無理なく継続できる方法を考えることができるのでは・・と思いました。
  • 多職種と連携しながら、色々な方面から患者さんをみて、その人にあった方法を一緒に考えていくことが望ましいと思われます。
  • 食事療法などの指導と効果については非常に悲観的。これまでも多くの時間を割いて栄養指導をやってきたが労多くして功少なしです。おそらく、その方の糖尿病に対する考え方あるいは人生観にまで関わることのようです。
  • その土地にある、献立をもとにした、食事例があると良いと思います。
  • 頻回の医療スタッフからの声掛け。注意ばかりするのではなく、自分が食べて美味しかった低カロリー料理や野菜料理のレシピの情報交換などをすることで、自分だけでなく、この人達も食事療法を称賛し、一緒に実践しているんだと思うと、仲間意識で食事療法を続ける一助になると思う。
  • 患者の日常生活に適した食事指導を行う。特に不規則な仕事をしている人、独居の人に適した指導をチームで共有し指導をする
  • 献立とつくり方を提供し食材費がかからない食材を情報提供する。経済的なメリットと効果が目に見える形で体重の管理などを取り入れて継続的に指導していくことが必要ではないか。
  • 目で見てわかりやすい(数字など)ものがあると取り組みやすいと思う。
  • ストレス軽減のための、心理的な支援。
  • 継続的な栄養/療養相談は大事だと思います
  • 外来に於ける時間をかけた生活全般の詳しいチェック(診察時間 再診15分、新患30分)

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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