患者さんのほんね、医療者のホンネ

2017年01月19日

Q. 貴院で推奨しているSMBGの効果的な活用法、患者さんからヒントを得たアイディアなど

A. 医師・医療スタッフのホンネ

  • 測定前に値を予想する
  • ヒントを得たというか有効活用とは逆の患者さんが多い。夜中に測って血糖値が300?/dl超えていてインスリンを2単位注射して朝低血糖を起こしたり不必要にはかるので困る
  • 連続して3回測る(食前・食後・食前や、食後・食前・食後など)
  • 備考欄にメモ書きでよいので、何かあれば書いてもらうようにしている。
  • 血糖が高いと思ったら測定し、食事内容もノートの備考欄に書く
  • 食後に来院を促しても空腹時でしか来ない患者さんが、患者会(勉強会)で、食後に数回SMBGをした結果同じものを食べてもみんな違うんだということと、思った以上に食後は上がるんだということを体験学習できた結果、自己管理に前向きになった。
  • SMBGに合わせてBOTでスライディングスケール。模擬ターゲス。診察前にExcelファイルで送ってもらう。iPhoneの食事写真と血糖値を組み合わせる。
  • 気になった時に測定する
  • 測定しすぎないことも一つ。血糖値が安定している方には、週に1回休日などに1日血糖測定をおすすめすることもあり。アキュチェックヴューなどの3日間の行動記録と血糖グラフ化はCGMSに通ずる客観的データーになりわかりやすいです。
  • 虚偽が多い患者さんには、PCへデータが移せるSMBGへ変更しています。特に男性の場合は、グラフ化されることにより、理解納得を得られるようになり、コントロールがされやすくなると感じます。
  • 食後血糖値をランダムに測定
  • 通常測定しているタイミング以外で、間食した時や運動した時の眠前など測定してみると新たな発見があってよい。
  • 日にちを特定せずにバラバラにタイミングを変えて測定できると非常に参考になります。
  • 患者さんごとに目標値を設定し、個別の色分けをする
  • センサーなどと主に保管場所(温度管理)に注意が必要なこと、容器から移し替えると乾燥することなどを口添えすること。
  • DMであっても間食は駄目とは言いがたく、自分が好きなものを好きなだけ食べた時に血糖値がどうなるかを把握してみる事を進めてきた。そして、自分の行動が高血糖をもたらす意味が分かると患者が自ら食べ方工夫へ変わって食後血糖値が200を超えないように減らしたとかという言葉が聞けるようになった。データ改善にも役立っている。
  • SMBGのデータ、SMBGデータマネジメントにてグラフ化し、血糖の上がり方、下がり方の血糖変動を見せることで、食事・運動の仕方に気づかせ、次につなげるための療養指導を実施するための活用法。
  • 毎回眠前の血糖測定で、夜間のコントロールと、朝食前評価をし、良好なコントロールを保っているケースには脱帽です。
  • 行政機関なので事業化して予算を取り、市民の希望者全員に測定してもらっている。
  • 早期発見と重症化予防の目的で、食生活改善推進員の調理実習や地域の健康教室、健診結果説明会など人が集まる場で保健師がCDEが指導して各自でSMBGを実施してもらっている。食後1時間前後で測定しているが、概ね180?/dl以上、家族歴、健診でのTGやLDL等も評価して対象者全員に専門医受診とOGTTを実施している。その結果により栄養指導、訪問などで生活改善をフォローしており早期発見に有効だと思っている。
  • 大体注射の前に測定するがたまに1日の食前食後通して測定してもらい全体像が分かるようにしている。
  • 血糖値が高いときの食事の記録の併用。

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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