サンドボーイの
「おしえてドクトル!」
〈 血糖トレンド編 〉
”血糖トレンド”。ここでは、耳慣れない、この言葉の意味と考え方について、糖尿病3分間ラーニングでおなじみの2人と一緒にみていきましょう。
監修:西村 理明 先生(東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科)
ドクトル
サンドボーイ
サンドボーイの「おしえてドクトル!」〈 血糖トレンド編 〉
監修:西村 理明 先生(東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科)

血糖値を“動き”で見る

まず、血糖値がどんな変動をしているかわかる、CGMisCGMという測定機器について説明するぞ。

CGMはContinuous Glucose Monitoring、isCGMはintermittently scanned CGMの略で、ともに体にセンサーを何日間か付けっぱなしにして連続的に血糖値を記録できる機械じゃ。持続血糖測定器とも言う。ただし、CGMもisCGMも、血糖値そのものではなく、間質液というものの糖濃度を血糖値に換算した値を示していることは覚えておこう。

連続的に測定した血糖値(イメージ)

そもそも、血糖値というのは、健康な人でも1日のなかで、食事や運動、ストレスやホルモンバランス、一部の薬など、さまざまなものによって影響を受け、常に変動しておる。じゃから、こういった連続的に血糖値を測定できる機器によってわかることはとても多いんじゃ。食事の内容や摂る時間によって、血糖値の上がり方がどう変わるかとかじゃな......。

ストーーーップ!! 話が長くなりそうだよ!!

すまん、すまん。
血糖値が日々の生活のなかでどんなものに影響を受け、どのように変動しているかといった、血糖トレンドについて楽しく学べるクイズもあるから、あとでチャレンジしてみると良いぞ。

話を戻すと、SMBGとは違って、CGMやisCGMでは、血糖値がグラフでわかるんだね。血糖値スパイクがあるかどうか以外にも、血糖変動のグラフでわかることはあるの?

たとえば、このグラフは、ある糖尿病患者さんの血糖変動のイメージじゃ。夜間低血糖を起こしておるが、寝ていたので気がつかなかったようじゃ。また、食事を摂っていないのに、起床した朝7時には、血糖値が通常範囲内に上昇しておる。こういう場合、起床時や朝食前のSMBGでは、夜間の低血糖に気付くのは難しいじゃろうな。

血糖変動の例(イメージ)
たしかに、連続的に血糖値を記録しておいてくれる機器だからこそ気づけることだね!

続きの、「3.血糖トレンドを血糖コントロールに役立てる」では、血糖トレンドが血糖コントロールにどう役立つのか、さらに紹介するぞ。

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