AGP(Ambulatory Glucose Profile)とは
AGPは、
そのままでは血糖トレンドを読み取るのが困難な数日間以上の血糖変動データから
- 1日のうちで低血糖/高血糖となる可能性の高い時間帯
- 血糖値の変動が大きい時間帯
などを視覚的に簡単に把握しやすくしてくれる解析手法です。
AGPで解析された血糖変動の例
AGP(Ambulatory Glucose Profile):
1987年、Mazzeらにより開発され、IDC(国際糖尿病センター)により洗練された解析手法です。血糖値/グルコース値を評価する手法のひとつとして、2017年2月にはATTD(糖尿病治療テクノロジー学会)、2017年5月AACE(米国臨床内分泌学会)/ACE(米国内分泌学会)、2017年11月EASD(欧州糖尿病学会)・ADA(米国糖尿病学会)より推奨されています。
1987年、Mazzeらにより開発され、IDC(国際糖尿病センター)により洗練された解析手法です。血糖値/グルコース値を評価する手法のひとつとして、2017年2月にはATTD(糖尿病治療テクノロジー学会)、2017年5月AACE(米国臨床内分泌学会)/ACE(米国内分泌学会)、2017年11月EASD(欧州糖尿病学会)・ADA(米国糖尿病学会)より推奨されています。
一日の中での血糖変動を"曲線"でみる
「血糖トレンドを調べる際に使用する機器の違い」で紹介したように、Continuous Glucose Monitoring(CGM)やintermittently scanned CGM(isCGM)といった機器を活用すると、一日の中で間質液中のグルコース値がどのように変動しているか「曲線」で把握することができます。
一日分の血糖変動のイメージ
血糖変動の曲線からそのトレンドを読み取るには
ところが、血糖値は、食事や運動、薬以外にもその日の体調やホルモン、ストレスなどさまざまな要因の影響を受けるので、毎日同じリズムで生活している人においても、血糖変動は日によってさまざまです。こうした複数のグラフから、1日のうち「どの時間帯」に「どのような変動」が多いのかを正しく読み取るのは簡単なことではありません。
そんなときに活用したいのが"AGP"です。
5日分の血糖変動のイメージ
- ※血糖自己測定器(SMBG)により得られた血糖値やContinuous Glucose Monitoring(CGM)やintermittently scanned CGM(isCGM)により得られた間質液グルコース値を利用し、解析ソフトから得られたレポート等は、医師の指示、診断、または治療に取って代わるものではありません。
- ※上記の情報により、治療方法や現在使用中の医療機器について疑問などを持たれた場合には、主治医に必ず相談してください。