運動・入浴
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Q7. 運動時の一時基礎レート(テンプベーサル)の割合は、どのくらいに設定するのがよいですか?
A.
運動の強度で異なりますが、軽い運動で70〜80%減量、激しい運動で50%減量することが多いです。個人差が大きいので、経験を積んでいくことが必要です。
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Q8. 水泳や激しい運動で一時的にインスリンポンプを外します。どのくらいまで外していて大丈夫ですか?前後で注意することは?
A.
一般的に、激しい運動の場合は90分位は外しても大丈夫なことが多いです。やはり個人差が大きいので、前後に血糖測定することが望ましいです。もっと長時間になる場合は、一定時間毎に追加を入れるかベーサルを注射しておくことが必要です。
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Q9. スキューバダイビングを行いたいのですが。
A.
スキューバダイビングを行う際は、インスリンポンプを外す必要があります。また潜水以外の時間も水がかかりやすいので、外したインスリンポンプは濡れない場所に保管してください。また、潜水中に低血糖になると命にかかわりますので、必ず血糖測定を行い、補食して血糖値を150〜200mg/dL程度にしておく方が良いと思います。
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Q10. 激しい運動時は、インスリンポンプをつけたままでは危ないですか?どのくらいの運動までなら大丈夫ですか?
A.
注入セットは、ほとんどの運動で問題ありません。インスリンポンプも、衝撃には比較的耐性がありますので、直接堅いものにぶつかることがなければ大丈夫です。ポーチなどを工夫すれば、ほとんどのスポーツが可能ではと思います。米国では、プロテクターの下にインスリンポンプをつけたまま、アメリカンフットボールをしている選手がいると聞いたこともあります。
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Q11. 運動して汗をいっぱいかいた時、何か対策する必要はありますか?
A.
汗をかくと、注入セットが外れやすくなります。穿刺場所によって、汗のかきやすい場所、汗の少ない場所、外れにくい場所があります。服装によって異なりますが、腹部でも上方や、臀部外側上方、背部外側、上腕部などが、剥がれにくいと言われています。
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Q12. 入浴時は、絶対外さないとだめですか?
A.
インスリンポンプは、水に濡れるとすぐに壊れてしまいます。入浴時など、濡れる可能性のある場合は必ずはずしてください。海水浴やプールの場合、外すだけではなく、水のかからない場所に保管してください。
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Q13. 温泉などで長時間入る際、どのくらいの時間なら外しっぱなしで大丈夫ですか?
A.
お風呂を入ることを運動に置き換えると1時間位までならポンプを外しても大丈夫だと思います。それ以上長くなると、高血糖になりやすくなると思います。