活動報告

2014年12月活動報告

寄付金収入(5件)25万円


2014年ドリームトラストのキッズフェスティバルについて

 インドで糖尿病患者さんを支援するドリームトラスト(代表 シャラッド・ペンデセイ医師)より、最近の活動報告が届きましたので、ご紹介します。

 国際糖尿病支援基金はこの活動に賛同し、ドリームトラストを支援しています。

2014年ドリームトラスト(インド)からのレポート4
2014年ペンデセイ・トラストの活動について

 2014年11月2日に、12 歳未満の小児糖尿病患者を対象としたキッズフェスティバルが開催されました。1型糖尿病患者であるカウルちゃんをリーダーとして、子どもたちはお絵かきやグリーティング カード作りなどを楽しみました。また、2人のマジシャンによるマジックショーが行われ、数々のトリックに子供たちはとても喜んでいました。





 また、このイベントにおいて、小児糖尿病患者を持つ両親のための勉強会が行われました。

糖尿病に関する勉強会プログラム

1型糖尿病と付き合うー糖尿病の子供を持つ親のための双方向教育
ドリームトラストでは、糖尿病の子供を持つ親のための双方向教育を実施し、病気のコントロール、慢性疾患との付き合い方、緊急事態の回避するためのガイドラインを示しました。
シャラッド・ペンデセイ医師、サンケット・ペンデセイ医師、コトワル医師が参加し、参加者からの質問に回答しました。

バランスの取れた健康的で栄養のある食事のガイドラインについて
管理栄養士のシーマ・チャルコールさん、ハルシャダさん、プラジャクタさんが、糖尿病の子供を持つ親たちと、バランスの取れた栄養のある食事について、話合いました。
経済的に実現可能な食事や都市部から離れた不便な地域であっても入手可能な食材を踏まえた上で、食習慣を変えて行かなければならないことを 強調しました。インスリン注射の方法、シックデー、低血糖及びその対処方法、その他にも色々と役に立つことを話合いました。





 ドリームトラストの活動にご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口

関連サイト
ドリームトラスト(インド)
国際糖尿病支援基金が支援するインドの糖尿病患者さん
国際糖尿病支援基金


2014年11月活動報告

寄付金収入(5件)24万5,000円


2014年10月活動報告

寄付金収入(3件)18万8,350円

上記金額には、以下が含まれています。
「糖尿病情報BOX&Net.」No.42ネットワークアンケート回答分寄付金(567件×50円=2万8,350円)。

2014年ペンデセイ・トラスト(イギリス)の活動について

 インドで糖尿病患者さんを支援するドリームトラスト(代表 シャラッド・ペンデセイ医師)より、ペンデセイ・トラスト(イギリス)の最近の活動報告が届きましたので、ご紹介します。

 国際糖尿病支援基金はこの活動に賛同し、ドリームトラストを支援しています。

2014年ドリームトラスト(インド)からのレポート3
2014年ペンデセイ・トラストの活動について

?この記事の詳細については、2013年ドリームトラスト(インド)からのレポート(1)ペンデセイ・トラストの発足をご参照ください。?

 2013年5月にイギリスで発足した「ペンデセイ・トラスト」(代表:ルーシー・レイコック氏)では、インドの糖尿病患者さんを支援するために、イギリス国内で募金活動等を行っています。

 このたび、ペンデセイ・トラストからドリームトラストへ自転車100台が寄付され、代表のシャラッド・ペンデセイ医師により、現地の糖尿病患者さんへ配られました。





ペンデセイ・トラストから寄付された自転車に喜ぶ子どもたちと、インドの糖尿病事情、ペンデセイ医師のインタビューなどが紹介されています。


 インドでは、公共の交通機関が発達していない地域が多いため、ペンデセイ・トラストから提供された自転車は、現地の糖尿病患者さんの通学や通勤などに使われています。自転車のおかげで迅速に、そして安全に移動できるということで、大変重宝されています。

 ドリームトラストの活動にご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口

関連サイト
2013年ドリームトラスト(インド)からのレポート(1)ペンデセイ・トラストの発足
ドリームトラスト(インド)
国際糖尿病支援基金が支援するインドの糖尿病患者さん
国際糖尿病支援基金


2014年9月活動報告

寄付金収入(3件)13万5,000円

Dream Trust(インド)の1型糖尿病患者支援のためのスポンサー費8口(8人分)として25万8,720円(2400USドル)と活動資金10万円を送金。
〔送金手数料6,500円〕

2014年8月活動報告

寄付金収入(4件)13万8,500円

エクセルエイド少額短期保険株式会社 「ふぉーりっくぷろぐらむ」寄付金

2014年7月活動報告

寄付金収入(4件)16万2,150円

インスリン・フォー・ライフ(IFL)(オーストラリア)へ、糖尿病患者さんに対する支援活動費とFUVIDA(エクアドル)小児糖尿病サマーキャンプへの支援金として45万円(4391.53USドル)を送金。
〔送金手数料6,500円〕

寄付金収入額には、以下が含まれています。
「糖尿病情報BOX&Net.」No.41ネットワークアンケート回答分寄付金(543件×50円=2万7,150円)。

2014年フィリピンの糖尿病キャンプ報告

 オーストラリアで途上国の糖尿病患者さんを支援するインスリン・フォー・ライフ(IFL)のスタッフが2014年5月に行われたフィリピンの糖尿病サマーキャンプに参加しました。

 IFLスタッフのニール・ドナラン氏より、レポートが届きましたので、ご紹介いたします。

 国際糖尿病支援基金はこの活動に賛同し、インスリン・フォー・ライフ(IFL)を支援しています。

 2014年5月12日から14日に、フィリピンセブ市において、インスリン・フォー・ライフ(IFL)の支援により「サンシャインサマーキャンプが行われ、大成功を収めました。
この糖尿病サマーキャンプには5歳から22歳の30名の糖尿病患者さんが参加しました。

 このキャンプを通じて、参加者とその家族は、糖尿病について学び、最も大切なものであるインスリンを十分に得ることが出来ました。
究極的に言えば、我々は小児糖尿病患者さんとその両親(両親については、キャンプ地までの旅費が負担できる方のみ参加が認められました。)に未来に対する希望を与えることができました。

 キャンプが行われている間は、参加者の血糖値を「mg/ dl」単位で測定しました(注:IFL本部があるオーストラリアでは「?/mol」単位が一般的です)。この間行われた糖尿病教育によって、多くの患者さんに血糖値の改善が見られたことは本当に素晴らしかったです。


写真1:キャンプ前半、この少年の血糖値は472?/dlもありました。

写真2:キャンプの様子。IFLはインスリン等の物資を支援しました。

 ここに一人の少年(写真1)がいますが、キャンプの前半、彼を含め大半の子供たちの血糖値が472?/dlでした。この血糖値は死刑宣告のようなものです。
もし、写真の彼が毎日血糖値をコントロールすることができるのであれば、“死刑宣告”は撤回され糖尿病で命を落とすこともありません。

 標準的な血糖値は 102-110mg/dl であり、糖尿病患者でなければ125mg/ dlより上昇することはありません。しかし、キャンプが終わるころには、参加者の血糖値は日に日に標準値に近づいていき200mg/dl前半になっていました。

 また我々は、いつものことながら、想像を超える悲惨な話をたくさん聞きました。
例えば、ある参加者の母親が経済的な事情でインスリンを買うお金が無く、娘に投与するインスリンをかなり制限しなければならなかったために成長が遅れてしまい、現在13歳という娘は、どうみても8歳くらいにしか見えませんでした。
経済的な困窮のために、今も母親が娘のインスリンを入手するために、セブにある病院までの高い旅費が工面できない状態なのです。

 フィリピンの糖尿病の子供たちが、合併症などで1年以内に命を落としてしまうのが現状です。この子供たちが治療を継続的に受けることで、せめて50歳代まで生きることを望んでいます。 このキャンプに参加した子供たちが、来年のキャンプまで何人元気で過ごすことが出来るのかが心配です。

 フィリピン南部でIFLと共に糖尿病の患者さんを支援する「スイートアラート」は、幼くして糖尿病を発症し、子供たちの落とす必要のない命を救うために立ち上がった患者の母親たちが結束した団体です。
スイートアラートは、フィリピンの若者たちが手遅れになることなく、早期に適切な治療を受けられることを目指し、スクリーニングを実施していますが、この若者たちを支援しながら活動を進めて行くことは、集約的で骨の折れる仕事です。IFLはスイートアラートが発展し、数多くのキャンプを主催できるよう、懸命に支援しています。
興味深いことに、このキャンプに参加した多くの糖尿病患者さんが、将来、医療で糖尿病に携わりたいという夢を持っていることを知りました。生命の輪に好循環が生まれます。





謝辞
アーミ・ロペス・ガルシア氏とマリアン・デノポール医師が先導する形で発足したスイートアラート協会とセブ支部、このキャンプを実現させて下さった 国際若年性糖尿病財団(JDRF)、フィリピン保健省に感謝いたします。

僅か5歳の小さな糖尿病の子供が、このキャンプで学ぶことが自らの命を左右することを理解し、気温40度にもなる中で、一日中じっと座って集中していた姿を見て、我々全員が、その健気な姿に驚くと同時に謙虚な気持ちを抱かざるを得ませんでした。

我々IFLはフィリピンをはじめ、若い糖尿病患者さんの生命を救うために、懸命に支援活動を行っています。途上国の糖尿病患者さんを支援するためにIFLへのご寄付をお願いします。

IFL オーストラリア & グローバル
ニール・ドネラン

翻訳協力:浅野優子様

【English】 The Sunshine Summer Camp – May 12-14 2014 – Cebu City, Philippines supported by IFL(Neil Donelan)

 ご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口

※通信欄へ「フィリピンの糖尿病患者さん支援」とお書き頂きますようお願い致します。

関連サイト
国際糖尿病支援基金
フィリピンの糖尿病事情について(インスリン・フォー・ライフからのレポート)
インスリン・フォー・ライフ被災したフィリピンの糖尿病患者さんへのご支援をお願いします。
インスリン・フォー・ライフ(IFL)オーストラリア


2014年6月活動報告

寄付金収入(5件)20万円


国際糖尿病支援基金。おかげさまで寄付金累計が1,000万円に達しました!

 2001年に発足した国際糖尿病支援基金は、皆さま方のご協力のもと、これまで多くの途上国の糖尿病患者さんを支援してまいりました。

 2014年5月、発足からの寄付金累計が1,000万円に達しましたので、ここにご報告申し上げます。当基金の活動に多くの方から関心を寄せていただき、皆さまから沢山のご支援を頂きましたことを心より感謝申し上げます。

  当基金は発足から13年余にわたり、オーストラリアのインスリン・フォー・ライフ(IFL)、インドのドリームトラスト、南米エクアドルのFUVIDA、ケニアのJAMBO!(現在は活動中止)へ支援を行ってきました。
特にIFLへの支援については、同団体を通じ、被災地、フィリピン、カンボジア・モルジブ・ウズベキスタン・ルワンダ・コンゴ民主共和国・タンザニアなど、多くの国々へインスリン・注射器・血糖測定器と言った機材を提供することに繋がることとなりました。

  基金を通じて支援してきた金額は、日本で生活している私たちにとっては、それほど大きなものに感じられないかもしれませんが、途上国の糖尿病患者さんたちにとっては、大変な金額であり、多くの方々がその恩恵を受けることができ、命が救われることに繋がりました。

  今後も当基金では途上国や被災地での糖尿病患者さんの実情をご紹介し、困難におかれた“仲間”を少しでも手助けできればと思い、着実に活動を続けていきたいと考えております。

  これまでのご協力いただきました皆様に改めて御礼申し上げますとともに、今後とも恵まれない状況におかれた糖尿病患者さんのために、引き続き、ご支援を賜ることができれば幸いです。

2014年5月
国際糖尿病支援基金
会長 森田 繰織

国際糖尿病支援基金は、2001年の発足以来、下記の団体等と協力しながら、
支援活動を行ってまいりました。


Insulin for Life(IFL)
http://www.insulinforlife.org/
世界的なネットワークで途上国の糖尿病患者さんを支援しているインスリン・フォー・ライフ(IFL)(本部:オーストラリア・メルボルン市)への活動を支援しています





Dream Trust
http://www.dreamtrust.org/
インド(本部:ナグプール)で特定の糖尿病の患者さんを継続的に支援するスポンサー制度を行っており、当基金でも2014年度現在、16名の方々にご協力いただいております。



Fundación Vivir con Diabetes(FUVIDA)
http://fuvida.org.ec/
南米エクアドルのグアヤキル市に本部があり、毎年行われる糖尿病サマーキャンプへの支援を行っています。

 国際糖尿病支援基金の活動にご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口

関連サイト
国際糖尿病支援基金


ドリームトラスト(インド)素焼きのインスリン保冷庫、他について

 インドで糖尿病患者さんを支援するドリームトラスト(代表 シャラッド・ペンデセイ医師)より、最近の活動報告が届きましたので、ご紹介します。

 国際糖尿病支援基金はこの活動に賛同し、ドリームトラストを支援しています。

2014年ドリームトラスト(インド)からのレポート1
素焼きのインスリン保冷庫について

?この記事の詳細については、森田会長の「わが友、糖尿病」 これからの国際協力、素焼きのインスリン保冷庫をご参照ください。?

 ドリームトラストがあるインドのナグプール市は、毎年、真夏の気温が約45度まで達するため、現地の1型糖尿病患者さんは夏場のインスリンの保存方法に頭を悩ませています。
特に地方では、未だに電気が通っていないところも多いため、冷蔵庫を使用することができません。

 そこで、ドリームトラストでは、夏場のインスリン保存用にインドの伝統的な知恵から水の蒸気による気化熱を利用して冷やす素焼きの壺(インスリン保冷庫)をあみ出し、毎年、希望する患者さんへ配布しています。このインスリン保冷庫のコストは1個当たり6米ドルとのことで、今年は250個分を注文したそうです。

 このインスリン保冷庫の耐容期間は約1年ですが、特に電気が使用できない地方に住む糖尿病患者さんにとても重宝されています。


インドの糖尿病患者さんが使用している素焼きのインスリン保存庫。今夏は250個を注文しました。




2014年ドリームトラスト(インド)からのレポート2
ノルウェー人のラースさんについて

 2014年4月11日、ノルウェー人のラースさんと奥様のクリスティンさん、1型糖尿病患者である娘のカイラさんがドリームトラストを訪問し、子供達やスタッフと交流を深めました。

 現在、ドバイで暮らすラースさん一家は、1週間の休暇でインドのアグラ、ニューデリーを旅行するそうです。ドリームトラストの事はウェブサイトで知ったとのことで、彼らの訪問は突然ではありましたが、ドリームトラストの子供達は、ラースさんのノルウェーの話を興味深く聞いていました。

 ラースさん一家はこの日の午前中にナグプールを訪問し、夜の便でデリーに向けて出発しました。とても慌ただしい訪問でした。




 ドリームトラストの活動にご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口

関連サイト
国際糖尿病支援基金
ドリームトラスト(インド)
国際糖尿病支援基金が支援するインドの糖尿病患者さん


2014年5月活動報告

寄付金収入(2件)13万円


ベトナムの糖尿病事情について(インスリン・フォー・ライフからのレポート)

 オーストラリアで途上国の糖尿病患者さんを支援するインスリン・フォー・ライフ(IFL)のスタッフが2013年10月にフィリピンとベトナムを訪問し、現地の糖尿病患者さんに対する支援やケアなどの実態調査を行いました。

 IFLのニール・ドナラン氏より、ベトナムの糖尿病事情に関する現地レポートが届きましたので、ご紹介いたします。

 国際糖尿病支援基金はこの活動に賛同し、インスリン・フォー・ライフ(IFL)を支援しています。

ハノイ市について

 ベトナム社会主義共和国の総人口は約9,250万人で、ハノイ市の人口はおよそ650万人です。
TADE(台湾糖尿病エデュケーター協会)のクリスティーン氏とシャロン氏は10月15日遅くにハノイに到着し、私は10月16日に到着しました。フィリピンのセブ市での地震とベトナム南部での台風のために、我々は到着が少し遅れました。
午後4時、我々はハノイパールホテルで、 ビン医師とベトナムで糖尿病患者さんを支援するキム・アイン氏に会いました。 キム氏は、糖尿病と代謝疾患の保健省国立研究所長であるタ・バン・ビン医師と、ジョセフ・ダン氏に会わせてくれました。そこで我々は会議を開き、ベトナムでの糖尿病の課題について議論しました。

※キム・アイン氏については、ベトナムの糖尿病事情についてのレポートがありますので、以下のサイトもご覧ください。
■糖尿病アジアネットワーク「ベトナムの糖尿病事情」
https://dm-net.co.jp/asia_network/



 ビン先生のクリニックでは、午前6時30分から午後5時まで診療し、1日約100名の糖尿病患者さんを治療しています。1週間の患者さんの来院数は約400名にのぼるそうです。
ベトナムの1 型糖尿病の有病率は、年齢30歳から69歳で5.7%、2型糖尿病では7%です。 政府は7歳までの子どもへはインスリンを無料で提供をしています。
ベトナムでは、インスリンの価格が3mlで9ドル(約1,000円)ですが、殆どの患者さんが家庭の経済的な事情で医療費を支払うことができず、外国のNGO団体やその他支援者からの援助に頼っています。

左から ビン先生、キム氏、ドナラン氏



インスリンの使用期限

ベトナム保健省は、NGOから支援されたインスリンについて、少なくとも18カ月以上の使用期限があることを希望しています。 私はビン先生に、IFLは最小使用期限を6か月としていることを伝えました。
インスリンは有害はなく短期間で効力を失う薬剤ではないため、使用期限を再考するようIFLからベトナム保健省へ手紙を書くように提案されました。
IFLはベトナム保健省との交渉がまとまるまで、20カ月以上の有効期限があるランタスインスリンをビン先生へ支援することにしました。



小児糖尿病キャンプ

ベトナムではこれまで、小児糖尿病患者のためのキャンプを開催したことがありません。ビン先生はキャンプの運営等に大変興味があるようでしたので、私は、ビン先生や彼のスタッフに対し、2014年5月にフィリピン・セブで行われる「スイートアラート」主催の糖尿病キャンプへの参加を提案しました。
フィリピンの「スイートアラート」もビン先生達のキャンプへの参加を歓迎するとのことでした。
いつかベトナムで糖尿病キャンプを開催できることを期待したいと思います。



ベトナム小児国立病院

次の日10月17日、我々はベトナム小児国立病院を訪問しました。
私たちが訪問した際、この病院では約300名の小児糖尿病患者が治療を受けていました。
病棟は混雑しており、一つのベッドを複数の子どもで使用されているのもありました。 我々は小児病棟のブイ医師とダン医師に会い、インスリンが慢性的に不足していると聞かされました。
政府から供給されるインスリンは、7歳以下の子どものみが対象のためため、患者さんはインスリンの費用を工面しなければなりません。



イスラエル大使との会議

10月18日、私たちは、ベトナムにあるイスラエル大使館のメイラブ大使と昼食を摂りながらミーティングを行いました。
メイラブ大使にはかつてより、IFLがビン先生のクリニックへ血糖測定器やテストチップを輸送するための郵送料等をサポートしています。また、ベトナムだけではなくラオスの貧しい糖尿病患者さんの支援にとても意欲的で、翌月ラオスを訪問し、現地で援助が必要な人々と会う予定であることを話していました。

イスラエル メイラブ大使とのミーティング

私たちは、ベトナム保健省から要求されている、インスリンの有効期限について議論をしました。 メイラブ大使もビン先生と同様、保健省に意見をすることに賛同したため、IFLからベトナム保健省へ提出する手紙のコピーを彼女へも送る予定です。

ミーティング後、ベトナム小児国立病院を再訪し、院内にある「献金・資金提供計画室」を訪問しました。 ここは政府によって設立された特別な部署で、経済的な事情で病院の治療費が支払えない患者さんとその家族を7名のスタッフで支援しています。

この部門の責任者であるドン女史は「他の病院では、もし患者が治療費の支払いができなければ、彼らは治療を受けられず、追い出されてしまいます。 また、ある貧しい家庭の親が子どもの治療の受けさせたいために、子供を置き去りにすることもあります。」と話をしてくれました。

またこの病院には、大学生が運営するボランティア団体「ENCIミツバチクラブ」があり、週3回、小児糖尿病の患者さんと遊んだり、勉強を教えたりしています。この日、シャロン氏、クリスティーン氏、キム氏はこのボランティアグループと時間をすごしました。
この間、私は「ENCIミツバチクラブ」のメンバーであるメアリー女史と話をしました。 メアリー氏へIFLの活動について説明したところ、是非我々にも支援をしてほしいとの要望があったため、キム氏へ連絡を取るように薦めました。
またこのグループが、いつかの日かベトナムの小児糖尿病キャンプを支援することを提案しました。



過去数年における他のグループとIFL の関わり

数年にわたり、これまで多くの外国のNGO団体がベトナム小児国立病院を支援してきました。
2007年から2009年において、 オーストラリアのCLAN (隣人として生活を共にしているCAHの意)代表のケイト・アームストロング氏の働きかけにより、IFLはと共同で多くの糖尿病療養に必要な物資を支援しました。北アメリカプロテスタント教会のNGOグループは6年前、30人分のインスリンを支援しました。
オーストラリア・ブリスベーンからの ACCV (ベトナムの子供たちのためのオーストラリア慈善団体)もまた、医療扶助ににて病院の手助けをすべく貢献しました。
2008年には、国際インスリン財団のデイビッド・ベラン氏が、IDF(国際糖尿病連盟)へ報告をしました。



危機的状況にある糖尿病
フィリピン同様、ベトナムでも糖尿病に対する教育や認識の欠如、予防についての問題があります。 糖尿病に関する情報はRAPIA IDFレポート、IDF アトラス等から入手可能です。またベトナムではインスリンが高価なため、多くの糖尿病患者さんはインスリンを購入する余裕がありません。



IDFメンバーシップと IDFライフ・フォー・チャイルド
私は出発前、途上国等へ糖尿病の物資を支援しているLFAC プログラムのロビン・ショート・ホッブズ氏と話をしました。 ロビン氏は、彼らのサポート国の1つにベトナムを加えることを望んでいました。 私はベトナム小児国立病院のブイ氏にそのことを説明しました。後にブイ氏はLFACへ申込申請を行ったそうです。

ベトナムでのインスリンとテストチップ価格
インスリン
ノボ社インスリン3mlカートリッジあたり 9米ドル
テストチップ
アボット、ロッシュ、チップ毎に1米ドル

2013年1月31日から、IFLはベトナムへ下記を無料提供しました。
インスリン  5,745ml
テストチップ  200枚
測定器  2個
ペン型注射器用針  3,988本
インスリンペン  5本
ベトナム現地での上記購入費用  18,000米ドル
オーストラリアからの郵送料     1,470米ドル
合計  19,470米ドル

2013年10月16日、 TADE (台湾糖尿病エデュケーター協会)によって寄付されたもの
テストチップ  200枚
測定器  2個
綿棒  500本
ランセット  100本
糖尿病文献  4冊
ベトナム現地での上記購入費用 350米ドル



最後に
フィリピン同様、ベトナムにおいても糖尿病は危機的状況にあります。 もっと多くの糖尿病療養に関する物資や、医療従事者に対する教育が必要とされています。
外国のNGO団体からの支援には限度があります。 IFLオーストラリア&グローバルは、提供されたインスリンや他の糖尿病支援物資を元に、今後もできる限りベトナムにサポートをし続けます。 台湾や日本など他の国々も支援物資や資金を寄付することにより、ベトナムで生命を救い続けることが望まれます。そして、ベトナム政府は早急にこの問題に取り組む必要があります。
最後に、近い将来、ベトナムで小児糖尿病キャンプが行われることを望みます。



謝辞
TADE (台湾糖尿病エデュケーター協会)のクリスティーン・シュウ氏とシャミ(シャロン)チェン氏には、フィリピンとベトナムへ同行していただき、ベトナムでの実情調査に協力していただいたことと、シュウ氏とシャロン氏の同行を許可していただいた、台湾糖尿病エデュケーター協会 TADE の会長ネン・クーン・ユー博士へ改めて深謝いたします。

IFL オーストラリア & グローバル
ニール・ドネラン

翻訳協力者:浅野優子様

 インスリン・フォー・ライフ(IFL)グローバルの活動にご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口

関連サイト
国際糖尿病支援基金
インスリン・フォー・ライフ(IFL)オーストラリア
糖尿病アジアネットワーク「ベトナムの糖尿病事情」


2014年4月活動報告

寄付金収入(1件)3万円


2014年3月活動報告

寄付金収入(5件)16万8,900円

上記金額には、以下が含まれています。
「糖尿病情報BOX&Net.」No.40ネットワークアンケート回答分寄付金(518件×50円=2万5,900円)。

2014年国際糖尿病支援基金が支援するインドの糖尿病患者さん

 インドで糖尿病患者さんを支援するドリームトラスト(代表 シャラッド・ペンデセイ医師)より、国際糖尿病支援基金が支援するインドの1型糖尿病患者さんの近況が届きましたので、ご紹介します。

 国際糖尿病支援基金はこの活動に賛同し、ドリームトラストを支援しています。

  「国際糖尿病支援基金」では、ドリームトラスト(インド)のスポンサー制度を通じて、経済的に恵まれないインドの糖尿病患者さんを支援しています。

  この活動に賛同し、2014年3月現在、16名の方にスポンサー制度に参加して頂いています。
この度、ドリームトラストより、国際糖尿病支援基金が支援するインドの糖尿病患者さんの近況と、2013年12月に行われらドリームトラストの世界糖尿病デーのイベント開催についてレポートが届きましたので、ご紹介します。

国際糖尿病支援基金が支援するインドの糖尿病患者さん

https://dm-net.co.jp/idaf/sponsoring.php#dt

2013年ドリームトラスト「国際糖尿病デー」のイベントについて

https://dm-net.co.jp/idaf/act/update/2013-1.php

また、インドの糖尿病患者さんたちは、社会的、経済的な事情から教育を受ける機会が限られ、より良い職業に就くつくことが難しい状況にあります。そのため、ドリームトラストでは、インドの糖尿病患者さんの自立支援を促すべく、職業訓練や就業支援、結婚支援等の「社会復帰支援プログラム」を「社会復帰プロジェクト」を行っています。

ドリームトラストの社会復帰プログラム:職業訓練

https://dm-net.co.jp/idaf/act/update/post-48.php



ドリームトラスト(インド)のスポンサーシップ

1口:30,000円(糖尿病の子供1人、1年分の医療費として)
※大幅な為替の変動があった場合は、1口の金額を変更することがあります。

 ドリームトラストのスポンサーシップにご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄に掲載を希望するお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口

※通信欄へ「ドリームトラストのスポンサーシップ支援」」とお書き頂きますようお願い致します。
関連記事
森田会長連載「わが友、糖尿病」

ドリームトラストの社会復帰プログラム:職業訓練

 ドリームトラストが運営する職業訓練学校「モントフォート総合教育センター」は、ナグプール市から約35キロ離れた場所にあります。


職業訓練の様子

モントフォート総合教育センターは、入学基準は男女ともに17歳以上で就学期間は6か月間です。キリスト教宣教師たちが生徒たちの指導にあたり、いくつかの職業訓練コースを提供しています。

 この施設には、宿泊設備やレクリエーション活動のためのバレーボールコートが3面、庭と農業用の畑があります。
就学期間中、生徒たちは農業用の畑で作業をし、食事と宿泊施設を提供されます。

 2013年7月13日に入学した生徒は女子6人・男子4人の計10人となっています。翌年までに生徒数を少なくとも50人に増やす計画です。職業訓練終了後、生徒たちは学内で面接の機会が与えられるか、または直接就業となります。

  因みに、インドではこの職業訓練を得ていない場合、男女問わず年間120日から150日働き、日給制で多くても2ドル程度の仕事にしか就くことができません。

卒業した生徒は就職して給料を得たり、自身で事業を始めたりしています。 モントフォート総合教育センターは、地元でも評判の良い企業と提携しています。

 

2013年ドリームトラスト「国際糖尿病デー」のイベントについて

 ドリームトラストは、2013年12月21日にナグプールのトゥリホテルにて、「国際糖尿病デー」のイベントを行いました。
ドリームトラストの代表者であるシャラッド・ペンデセイ医師が、まずスピーチをし、続いてサンケット・ペンデセイ医師が、この一年の活動を振り返りました。

 小児心理士であるアヌパマ・ガドゥカリ女史から子供たちに1型糖尿病と上手く付き合うためについて話しをしました。
この8年間、ドリームトラストの友として支援を頂いている、マルチナ医師がオーストリアのウィーンから参加し、ドリームトラストの印象について話しました。

 ピューンにあるチェララム病院の糖尿病科のチーフであるウンニ・クリシュナン医師が話をし、大切なメッセージを参加者に伝えました。トゥリプティ・ククデ女史が感謝を示す投票を提案し、ラシカ・ニスタネ女史とシーマ・チャークホレ女史が進行役を務めました。

 イベントには300人を超える人々が参加し、その多くは糖尿病の子供達と、その親たちです。ドリームトラストの運営委員のメンバーである、プラカシュ・ディクシット氏、ヴィジェイ・シュリカンデ医師、プラシャント・アグニホトリ医師、アジェイ・スード医師、アニタ・スード医師、ジェイヤント・ペンデセイ相談役、ニシカント・コトワル医師、ムルマイ・コトワル女史も参加しました。


フィリピンの糖尿病事情について(インスリン・フォー・ライフからのレポート)

 オーストラリアで途上国の糖尿病患者さんを支援するインスリン・フォー・ライフ(IFL)のスタッフが2013年10月にフィリピンとベトナムを訪問し、現地の糖尿病患者さんに対する支援やケアなどの実態調査を行いました。

 今回、IFLのニール・ドナラン氏より、フィリピンの糖尿病事情に関する現地レポートが届きましたので、ご紹介いたします。

 国際糖尿病支援基金はこの活動に賛同し、インスリン・フォー・ライフ(IFL)を支援しています。

セブ市について

 今回の調査には、インスリン・フォー・ライフ(IFL)代表のロン・ラーブ氏、TADE(台湾糖尿病エデュケーター協会)のクリスティーン・シュウ氏とシャロン・チェン氏、日本からは看護師の湧井晶子氏が参加し、フィリピンのセブ市へ向かいました。
フィリピンの総人口は9千8百万人で、セブ市の人口はおよそ86万6千人です。

 我々は10月9日に到着し、その夜はディナーと現地の支援団体である「スイートアラート」主催のプレゼンテーションミーティングに出席しました。彼らのプレゼンテーションの後に、ラーブ氏はIFL オーストラリア&グローバルについて、シュウ氏とチェン氏は台湾の糖尿病教育について、湧井氏は日本の糖尿病教育と看護師としての経験を話しました。

  この「スイートアラート」とは、セブ市で働く女性たちが設立した人道支援団体で、経済的に恵まれないフィリピンの糖尿病患者さんへ、糖尿病療養に必要な物資をサポートしています。 会長のアーミ・ガルシア氏は、ヴィンセント・ソット・メモリアル医療センターから来たマリアン・デノポール博士への支援も約束しました。


スイートアラートとIFLのメンバー


我々はセブ市内の3つの主要病院を訪問しました。
IFL は、ヴィンセント・ソット・メモリアル医療センターのヘラルド・アキノ最高経営責任者と会い、JDF (小児糖尿病財団)が毎年行っている、小児糖尿病キャンプに関してのプレゼンテーションに出席しました。

  ヴィンセント・ソット・メモリアル医療センターは800床あり、従業員800人、医療スタッフ115人、医師80人で、600人の外来患者を対応しています。ここは 、セブ州(人口680万)全域の人々へ医療を提供する地域中核病院です。

ヴィンセント・ソット・メモリアル医療センターにて

  マリアン・デノポール医師は、1日に約70名の糖尿病患者さんを診察している内分泌科のチーフです。現在、165名の患者さんが定期的にインスリンの供給を受けています。 緊急治療室では常に7バイアルのインスリンを確保し、病棟では13バイアル、重症棟では1バイアル、通常でも1バイアルを維持しています。

  CCMC (セブ市医療センター)は300床の市立病院で、主にセブ市から来る患者さんの診察を優先しています。
糖尿病センターは火曜日と木曜日に診療しており、一日約20人の患者さんを治療しています。インスリン1バイアルは毎月無料で提供されますが、血液検査は受診毎に行なわれ、患者さんは1ドルを自己負担しなくてはなりません。
尿検査は行っていません。もし診療日以外に重症の糖尿病患者さんが来院した場合は救急外来に入院が認められており、救急外来でも多少のインスリンを提供しています。「スイートアラート」はこの病院に部屋を持っており、IFL オーストラリアによって提供されたインスリンを、小さな冷蔵庫で保管しています。

  我々の訪問後、2013年10月15日に地震が発生し、この病院も被災しました。患者さんは他の病院に移送され、このことはセブでの保健事業に大きなストレスを与えました。現在「スイートアラート」は、インスリン保管のために、別の病院を探しています。



聖アンソニーマザー&チャイルド病院

  我々の訪問中、この病院では血液検査と糖尿病教育プログラムが行なわれていました。
栄養士が、健康についての講演を患者、医療スタッフ、病院職員に対し行い、およそ50人が検査を受けました。検査を受けた中には血糖値が500mg/dlもある患者さんもいたため、すぐにノボミックス30のインスリンが投与されました。

2013年9月13日から 、IFL は下記の物資をセブへ無償で寄付しました。


ヅマグエテ

 ヅマグエテ市はネグロス・オリエンタル州に位置しています。 ネグロス島はセブ南部から、バスとフェリーでおよそ4時間かかります。ヅマグエテ市の人口は130万人です。

ネグロス・オリエンタル地域病院のクラリタ・カディス医師とチャティ・メリー・エルゲン・ハリスにより、糖尿病啓発プログラムのイベントが開催されました。このイベントはヅマグエテ・スポーツスタジアム等で開催され、1200人から1500人が参加しました。

参加者
ボランティア 137人、医師 4人、特別ゲスト 4人
ヅマグエテ市長のチキティング・サガルバリア市長
ネグロス・オリエンタル州のロエル・デマゴ州知事
ネグロス・オリエンタル州のマーク・マシアス副知事

午前6時より血糖測定が開始されましたが、我々がセブから到着したのが午前7時だったため、午前8時30分に会場に到着しました。イベントの参加者に我々が紹介され、IFL からニール・ドネラン、日本から湧井晶子氏、TADEからクリスティーン・シュウ氏によりスピーチが行われ、医師や栄養士達が糖尿病を適切に管理することの重要性について説明しました。1,000人が検査を行い、うち360人はインスリンを投与され、628人は食事療法や生活改善が必要と診断されました。

ヅマグエテでの糖尿病啓発イベント

プログラムは午後4時で終了しましたが、大きな成功をおさめ、ヅマグエテとネグロス・オリエンタル州では糖尿病有病率が高いことが明らかになりました。糖尿病療養に必要な物資の支援同様、患者さんと医療スタッフへの継続した検査と教育プログラムが必要です。

次の日、我々はネグロス・オリエンタル地域病院を訪問しました。
この病院の患者収容人数は200人ですが、我々が到着した時には500人の患者がいました。 患者とベッドが院内のホールと廊下に並べられ、中には1つのベッドに2人以上が寝かされているベッドもありました。患者の多くが貧困のため、治療費を支払うことができません。

その次の日、 IFLと糖尿病のイベントを開催したスタッフとともにフィードバックセッションを行い、そこで我々は糖尿病啓発プログラムを再検討しました。このセッションはネグロス・オリエンタル地域病院で行われ、医師、医学生とボランティアの多くが、プログラムの良い面や悪い点についてコメントしました。フィードバックセッションの目的は、それらのコメントから学び、今後に生かすためです。

またIFL は、ネグロス・オリエンタル病院とクラリタ・カディス医師へ、できるだけ多くの糖尿病療養に必要な物資を支援することにしました。 2013年10月13日に、ヅマグエテの他の2つの病院シリマン医療センターと聖子供病院を訪問しました。両方とも私立病院です。

2013年9月13日から、IFL はヅマグエテへ下記の備品を無料提供しました。

2013年10月12日、 TADE (台湾糖尿病エデュケーター協会)によって寄付されたものは、以下の通りです。

フィリピンで入手可能なインスリンとテストチップの価格
インスリン

テストチップ


思いがけない出来事、家族の死、そして地震

ロン氏の義母、タリーさんの祖母が逝去し、彼らは急きょオーストラリアへ戻らなければならなくなり、ヅマグエテ市へは行くことができませんでした。お二人には心からお悔やみ申し上げます。

フィリピンでの最終日である2013年10月15日水曜日、午前8時12分にマグニチュード7.2の地震がセブ市を襲いました。
滞在先のホテルはひどく揺れたが、我々はホテルから脱出することができ、誰も怪我をしませんでした。しかし、セブ市では約150人が亡くなり、多くの方が負傷しました。
建物は崩壊し、医療施設では多くが怪我人を受け入れ限界の状況にありました。 未だその余波は続いています。



危機的状況にある糖尿病

我々はフィリピンにおいて、多くの未受診者に対し検査を行ったが、ほとんどが糖尿病に対する知識や教育が欠如しています。糖尿病療養に必要な物資は高価で、多くの患者さんがインスリンを買う余裕が全くありません。
但し、糖尿病に関する資料等についてはPDA、IDF糖尿病アトラス、全国保健省などから、入手可能かと思われます。



IDF メンバーシップとIDFライフ・フォー・チャイルド

「スイートアラート」は、IDF会員としてセブでの“ライフ・フォー・チャイルドプログラム”への申し込みをしました。我々はヅマグエテのクラリタ・カディス医師に対しても同様の申し込みをするよう勧めるつもりです。

「スイートアラート」で計画されているプログラム
今後の「スイートアラート」による計画は次の通りです。
2013年11月
― 本プロジェクトに関わる医師による適切なインスリン配布のための会議。
― バランゲイの健康労働者へ糖尿病啓発のオリエンテーションの実施。

2014年2月:
― アヤラモールにおいて、スイートアラートの活動紹介と糖尿病療養に必要な医薬品の展示。
2014年5月:IFLと合同による
― 5月9日:バランゲイの糖尿病に関する展示会
― 5月12、13,14日:サマーキャンプ
― 5月16、17日:ヅマグエテ市訪問
― 5月17日、18日:ディポログ市訪問



まとめ

フィリピンでは糖尿病に関し危機的状況にあります。
糖尿病療養に関する物資や資金、医療従事者や患者さんに対する教育が必要とされています。 IFL はできる限り多くの支援を行うと同時に、フィリピン政府は緊急にこの問題を取り組む必要があると考えます。

IDF のライフ・フォー・チャイルドプログラムやIFLオーストラリア&グローバルは、今後もフィリピンの糖尿病患者さんへの支援を続けていくつもりでいます。台湾や日本といった他の国々も、この次にIFLが訪問予定のベトナムに対しても支援をしていただくことが望まれます。



謝辞

アーミ・ガルシア氏、そしてセブの「スイートアラート」のご婦人方に感謝いたします。
クラリタ・カディス医師と娘のロレーン・カディス氏、すべてのボランティアの方々、医者、看護師、ヅマグエテの医学生。
啓発日のために製品を寄付した製薬会社の代表者の方々、他
また、台湾のクリスティーン・シュウ氏と シュミ(シャロン)チェン氏にはフィリピン、ベトナムに同行していただきIFLの実情調査に協力して頂いたことと、シュウ氏とチェン氏の同行を許可していただいた、台湾糖尿病エデュケーター協会会長のネン・クーン・ユー博士へ深謝いたします。

IFLオーストラリア&グローバル、ならびにフィリピンへ同行してくださった方々を代表し、この報告書を提出します。

IFLオーストラリア&グローバル
ニール・ドネラン

翻訳協力者:浅野優子様

 ご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口

※通信欄へ「フィリピンの糖尿病患者さん支援」とお書き頂きますようお願い致します。

関連サイト
国際糖尿病支援基金
インスリン・フォー・ライフ被災したフィリピンの糖尿病患者さんへのご支援をお願いします。
インスリン・フォー・ライフ(IFL)オーストラリア


ドリームトラスト(インド)の2013年世界糖尿病デーイベントについて

 インドで糖尿病患者さんを支援するドリームトラストでは、2013年12月21日に世界糖尿病デーのイベントを開催しました。

 ドリームトラスト代表のシャラッド・ペンデセイ医師より、イベントに関するレポートが届きましたので、ご紹介いたします。

 国際糖尿病支援基金はこの活動に賛同し、ドリームトラストを支援しています。

?ドリームトラストからのレポート?

 2013年12月21日にインド・ナグプールにあるトゥーリ・インペリアル・ホテルにおいて、ドリームトラストが主催する「世界糖尿病デー」のイベントを開催しました。

  このイベントには約300名が参加し、代表のシャラッド・ペンデセイ医師の挨拶の後、ペンデセイ代表の息子であるサンケット・ペンデセイ氏が、今年一年のドリームトラストの活動について報告を行いました。

 イベントではいくつかの講演が行われ、児童心理学者のアヌパマ・ガドカリ女史は、1型糖尿病の患者さんが糖尿病と上手に付き合っていくコツを話してくださいました。
また、オーストリアから参加したマルチナ医師や、サンケット氏が4年前にケララ州で過ごした頃の恩師である内分泌医のウニ・クリシャナン医師、約8年間ドリームトラストへ支援してくださっているスポンサーの方など、参加した子供たちへ大切なメッセージを残してくださいました。





【English】

We celebrated World Diabetes day on 21st December at Hotel Tuli Imperial, Nagpur.
I gave the welcome speech followed by Sanket Pendsey ( my son) who reviewed the activities of Dream Trust for the last 1 year.
Mrs. Anupama Gadkari, Child Psychologist spoke very well and gave some important tips to all our children regarding coping with type 1 diabetes.
Dr. Martina from Vienna Austria and a Friend of Dream Trust for the past 8 years spoke about her impressions of Dream Trust.
Dr. Unni Krishnan, Endocrinologist from Pune (he was earlier teacher of Sanket (my son) 4 years back at Kochi, Kerala) addressed and gave important messages.
The function was attended by over 300 people.

 ドリームトラストの活動にご賛同いただき、御参加いただける方は、下記口座(郵便局)までお振込み頂きますようお願い申し上げます。

 御協力頂きました方は、支援者としてこのホームページ上の「支援者名」のコーナーでお名前を発表させて頂きますが、本名での発表をご希望でない方は、振替用紙(郵便局)の通信欄にご希望のお名前をご記入ください。

振込口座(郵便局):
口座番号:00160−3−82542
加入者名:国際糖尿病支援基金口

関連サイト
国際糖尿病支援基金
ドリームトラスト(インド)
国際糖尿病支援基金が支援するインドの糖尿病患者さん


2014年1月活動報告

寄付金収入(2件)35,000円

Dream Trust(インド)の1型糖尿病患者支援のためのスポンサー費10口(10人分)として31万6,200円(3000USドル)と活動資金10万円を送金。
〔送金手数料6,500円〕

これまでに寄せられた寄付金

20,681,414円

これまでに実行した支援金

20,274,037円
2025年12月現在

お知らせ

2014年12月22日
2014年12月支援者名
2014年12月22日
2014年12月活動報告
2014年12月22日
2014年12月現状・収支報告
2014年12月12日
2014年ドリームトラストのキッズフェスティバルについて