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インドへの旅(1) 出発にあたって

2008年02月
 昨年12月から今年1月にかけて、インドに行ってきました。国際糖尿病支援基金の提携先である、シャラッド・ペンデセイ先生が代表を務めるドリーム・トラストを訪ねました。


11億人の人口をかかえるインドでは、糖尿病有病数が急増しています。有病数が世界第1位の“糖尿病大国”です。4,000万人以上と推定されています。うち1型糖尿病は1〜2%。2型糖尿病が爆発的に増えています。
インド糖尿病協会 diabetesindia.com
 インドといえば、BRIC's(ブラジル、ロシア、インド、中国)のひとつであり、経済が急成長し、特にIT産業の関して優秀な人材1が豊富で、世界中が注目を集めている国のひとつです。

 御存知のようにインドは、長い歴史を持ち、日本を始め東アジア、東南アジアに大きな影響を与え続けている仏教の発祥の地であり、ヨガやアーユルベーダといった健康関連、カレーに代表される食文化、色とりどりで美しいサリーやパンジャビドレスといったファッション、シタールの音色に代表される独自の音楽などなど、何らかの形でインドに関心をお持ちの方は少なくないと思います。

 あまり知られていませんが、インドは糖尿病有病数が世界一多い“糖尿病大国”です。

 今回のインド訪問では、著しく経済発展を遂げているインドにありながらも、その恩恵に被ることができない人々が数多くいることにショックを覚えたと同時に、ドリーム・トラストの会員のような貧しい人たちに関心を寄せるペンデセイ先生を始めとするインド国内の裕福な人たちの存在に安心感も覚えた次第です。

 旅の後半(観光編)では、いつものごとく、「よく学びよく遊べ」をモットーとしているゆえ、タージ・マハールを始めとする定番の観光地も幾つか周ってきました。日本の人口の約10倍近い約11億人もの人口を要する国であり、宗教・民族・言語・気候などの多様性に富み、実に色々な人々がいました。
事前準備
 いつものごとく、旅行会社にインスリンを持ち込む件、機内食を糖尿病食とする件を申し出ました。旅行会社から「航空会社から英文の糖尿病診断書の提出を求められた」「機内に持ち込むインスリンの本数を申請するように言われた」と言われました。診断書についてはFAXで旅行会社に送りました。

 機内持ち込みのインスリンの本数は、事前申請より少ない分には問題ないが多いと問題となる可能性があるとのことで、ランタス、ノボ・フレックスペン、ヒューマログの3種類合計で20本と申請しておきました。
エアーインディアの糖尿病機内食





糖尿病食の機内食(朝の軽食)
糖質が多いです

出発にあたって
 成田のエアー・インディアのカウンターで発券手続きの際、英文の診断書の提出を求められ提示しました(提示したのは、この1回だけです)。機内に持ち込むインスリンは、申請どおり20本と言いましたが、実際には予備も入れて10本(スーツケースにも予備を5本入れました)しか持ち込みませんでした。実際、荷物検査時に特にインスリンをチェックさせることはありませんでした。

 インドの国内線に搭乗する際にもインスリンに関して尋ねられことは全く無く、デジカメ用と携帯充電用に手荷物に入れてあった単三電池20本が引っかかり、「20本は多すぎる」と言われ「インドには1週間滞在するため、デジカメと携帯の充電でこれだけ使う」と説明し、なんとか返して貰えました。

 フライト時間は、東京からデリーに向かう時に1時間半遅れ、デリーからナグプールに向かう時に1時間遅れ、ナグプールからデリーに向かう時に3時間半遅れ、デリーから東京に戻るときに2時間半遅れ(定刻と表示されているにも拘らず!)でした。つまり、飛行機は、先ず、時間通りに飛ばないものと思ったほうが良いでしょう。

 機内食を当てにした状態だと血糖コントロールに支障をきたす場合があるので、気をつけなければなりません。ちなみにデリーから大阪に向う便は6時間半遅れと表示があったので、それ以上遅れが出たと思います。ガイドさんの話だと列車が12時間遅れることはザラだそうです。インド旅行に遅れは付き物として、血糖管理が必要です! 機内食は、糖尿病食を事前に予約しました。
  1. インド式計算ドリルがブームとなっていることからも分かるように、数学と英語教育に長けており、最近、わが子をインド人学校に入れたがる日本人の親も少なくないと言われています。

©2008 森田繰織
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