糖尿病ネットワークの「インスリンポンプ情報ファイル」で、新たな体験談が追加されました。体験談紹介コーナーでは、患者さんの手記とともに、主治医からのコメント、導入施設データ、導入手順、メリット、課題などをご紹介しています。
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神戸大学医学部附属病院 糖尿病内分泌内科・廣田勇士医師のもとへ通うF. Y さん(33歳・男性)は、1型糖尿病を発症して10年。あるきっかけでカーボカウントを習い、面白いくらいに血糖コントロールがうまくいくようになり、CSIIにも興味を持つようになったようです。SAP※導入後、生活が激変したというF. Y さん、どのような想いで導入し、よい結果をもたらしたのか、主治医の廣田先生のご見解とともにご参考にしていただければと思います。
SAPで得られた「自信と安心」(本文より)
投稿者:F. Y さん(33歳、男性、1型糖尿病)
1型糖尿病歴10年になります。10年間ペンでの加療を続けてきましたが、この5〜6年はHbA1cが8%を下回ったことがありませんでした。
その頃の生活は、常に血糖値が気になり、四六時中落ち着かない気持ちでした。高血糖でいる方がまだ安心なので、インスリン量を必要よりわざと少なめに打ったり、恒常的に微糖コーヒを飲んでいたり。その生活にだんだん慣れてくると「今も高いはず」と勝手に予測して測定もせずインスリンを打ったりもしていました。
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※SAPとは?
「SAP」(Sensor Augmented Pump)は、インスリンポンプに「パーソナルCGM」(Continuous Glucose Monitoring)機能を搭載したシステム。患者さん自身で血糖変動を随時確認できることが大きな特徴。CGMトランスミッタ(送信器)と通信することにより、パーソナルCGMとしても使用でき、毎日のCGMグラフや血糖値の平均値、アラームの発生回数を最大3カ月間記録。センサグルコース値が一定の範囲を超えて上昇また低下するとアラート(音やバイブでお知らせする)機能がお知らせ。予期せぬ高血糖や低血糖への早期対応がしやすくなる。
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