運動療法を安全に効果的に行うためには、一人ひとりに合った運動強度を知ることが重要になります。強度が弱過ぎると運動の効果が得られず、糖尿病の改善につながりません。一方、強度が強過ぎる運動では、心臓に負荷がかかるため、運動中に息が上がって足が止まってしまい、運動を続けることができなくなったり、突然死を招くといったリスクも高くなります。コツコツと運動療法を行っていても、患者さん個人個人に適した方法で行わなければ、さまざまな弊害が生じてくるのです。
この運動強度を知るための指標のひとつとして、脈拍数が用いられています。手軽に計測できる脈拍数を運動療法に取り入れ、患者さん一人ひとりに適した運動強度を活用することによって、血糖値を上手にコントロールする一助となります。
糖尿病3分間ラーニングでは、今回から3回にわたり、効果的に運動療法を行うための動画を公開していきます。その第一弾「
3-6-A. 脈拍数を活用した運動療法」では、運動強度の意味、脈拍数を活用することで得られる効果、運動療法を行う上での注意点など、基礎的な知識を学ぶことができます。
糖尿病3分間ラーニングは、スマートフォン、タブレット端末、PCから、いつでもどこでも無料で視聴できます。医療機関で説明された内容をもう一度確認するための患者さん用サポートツールとして、また、糖尿病教室の導入コンテンツなど、糖尿病療養の様々なシーンでご活用いただけます。