インターネットのブログ(更新が簡単にできるホームページ)にウォーキングをした歩数を書き込むと、ネット上で公開された四国霊場八十八ヵ所の地図で自分の駒が進むというプログラム「双六遍路」を、徳島大学大学開放実践センターの吉田敦也教授が開発した
。
もともとは同センターが昨年度から始めた四国霊場八十八ヵ所を実際に歩く講座「空海と歩く−四国阿波遍路2005」の参加者向けに、日頃からウォーキングをできるようにと開発したもの。ウォーキングが三日坊主になりがちなちな人でも、インターネット上でブログという道具を利用すればやる気を持続させられるという。参加者同士で情報交換しながら継続することもできる。
徳島インターネット市民塾で講座を設けて公開し、ホームページで今月の24日締め切りで参加者を受け付けている。
厚生労働省が発表した「平成16年 人口動態統計」によると、1年間に糖尿病で死亡した人の比率が最も高かったのは徳島県だった。同県では、糖尿病有病者数と予備群の増加を抑えるために、さまざまな試みが行われている
。
徳島県の「県民健康・栄養調査」(2003年)によると、「糖尿病が強く疑われる人」と「可能性を否定できない人」を合わせた40歳以上の人は約11万6,000人と、県民の4人に1人の割合。2001年の8.6万人より増加しており、「糖尿病実態調査」(2002年)で概算された全国の1,620万人、6人に1人と比べ高い比率であることがわかる。
県民の1日当たりの歩行数の平均は男性6,507歩、女性5,931歩と、全国の男性7,676歩、女性7,084歩より少ない。肥満率も男性37.2%(27.8%)、女性26.1%(22.2%)と全国平均より高い。乗用車が普及し、運動をする機会が減ったことが、糖尿病死亡率を押し上げる一因になっているとみられている。
先月、「みんなでつくろう! 健康とくしま県民会議」が発足し、徳島市内の徳島保健所で設立総会が開かれた。そこで糖尿病など生活習慣病対策として同県が作成した「阿波踊り体操」や、阿波尾鶏など郷土の食材を活用した「ヘルシー阿波レシピ」などが披露された。
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徳島インターネット市民塾
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健康日本21 地方計画事例集(健康日本21)
[ Terahata ]