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2026年09月03日
塩の取り過ぎに注意 ~熱中症対策(日下医院 日下美穂院長)~
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- 時事通信社
熱中症対策として、水分とともに注目される塩分。スポーツドリンクや塩タブレットが推奨されることもあるが、日本高血圧学会減塩・栄養委員会委員で日下医院(広島県呉市)の日下美穂院長は「日本人は普段から塩分を取り過ぎており、熱中症対策としての意識的な塩分補給は不要。何より大事なのは涼しい環境と水分補給です」と指摘する。
◇夏季も減塩が基本

基本は水分と涼しい環境
20歳以上の日本人の食塩摂取量は平均1日約10グラムで、日本高血圧学会が推奨する6グラム未満を大きく上回る。過剰な塩分摂取は高血圧の主な要因であり、高血圧は脳卒中や心血管疾患などの原因となり、死亡にもつながる。高血圧者数は約4300万人と推計され、3人に1人が該当する国民病だ。同学会では減塩の啓発に力を入れているが、熱中症対策として塩分補給が吹聴される状況を憂慮している。
「屋外で長時間の激しい運動や労働をするなどの特殊な場合を除き、塩分補給は必要ありません」と日下院長。軽い運動や家事、通勤・通学程度での発汗で失われる塩分はごく少量だという。
「日本人は子どもから高齢者まで、食事から過剰な塩分を取っています。一時的に汗を多くかいても、普段通り食事が取れていれば問題ありません。特に高血圧の人は、夏季も1日6グラム未満を目標に減塩を続けてください」
◇小まめに飲む習慣を
重要なのは、塩分ではなく水分の補給と涼しい環境だ。「室内で過ごす人も、少なくとも1日1.5~2リットルの水分を小まめに取りましょう。屋外ではさらに多めを意識することが大切です」。水分制限が必要な持病がある場合は、かかりつけ医に相談する。
飲み物は水やお茶など、塩分や糖分を含まないものが基本。「スポーツドリンクは塩分や糖分が多く、日常的な水分補給に用いると過剰摂取につながる恐れがあります」
高齢者は喉の渇きを感じにくく、水分摂取が不足しがちだ。軽度の脱水では自覚しづらいため、症状が表れた時には熱中症が進行している場合がある。「喉が渇いていなくても、時間を決めて少量の水分を小まめに摂取する習慣をつけることが重要です」
また、自覚症状を訴えにくい高齢者や子どもでは、周りの見守りも欠かせない。「体温調節機能が未熟な乳幼児を含め、水分補給を念頭に熱中症対策を行いましょう」と日下院長は呼び掛けている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
[時事通信社 2026年8月29日]
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